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19-3

「パワーアップってどうすりゃいいの?」

青島が全員を代表してアウロラに聞くと、

「私の歌でパワーアップしてください!」

とアウロラは説明になっていない答えを返した。

青島は懐からスキットルを取り出してウイスキーを一口飲んでから

「だからどうすりゃいいのさ」

ともう一度つぶやくのだった。


作戦当日。

ニジヘビ団の団員たちは悪魔星教団が手配した大型バスで愛川町のダムに向かった。

同盟調印式が行われるダムに隣接する緑地公園では、先に到着していた悪魔星教団によって会場作りが進められていた。遅れて来たニジヘビ団もそれに加わり、一緒に椅子を並べたりステージを整えたりと手伝った。そして彼らと戦う予定のヒーローである黒鉄カリギュラも到着しており、緑地公園を見下ろす高台で彼の番組を放送するガーゴイルテレビ局の撮影を受けていた。

黒鉄カリギュラは頭部を守るヘッドギアにサングラス、白いTシャツとデニムのベストの上にプロテクターを着込んだ装いだった。そして彼の左右に二人ずつカリギュラフレンズが立っている。彼らは自転車用のヘルメットを被りサングラスをかけ4人お揃いの白い繋ぎを着用していた。カリギュラフレンズはそれぞれの武器としてトンファー、ブーメラン、鞭、三節棍を手にしていた。

黒鉄カリギュラはテレビカメラに向かってレポート用紙に目を通しながら話し始めた。

「えーっ、今日は神奈川県のとあるダムに来ています。なぜかというと、このようなメールを頂いたからでーす。『黒鉄カリギュラさん、私は先日、喫茶店で悪魔星教団の人たちが、神奈川県の別の悪の組織と同盟を結ぶという話をしているのを盗み聞きしてしまいました。悪の組織が同盟を結ぶのはなんかヤバい感じがするので、黒鉄カリギュラさん、なんとかしてくれませんか』との、狛江市の吉良バジリスクさんからのメールです。吉良バジリスクさん、ありがとちゃーっす!悪の組織同士の同盟なんて、本当に恐ろしいですよね。悪魔星教団はここ神奈川県のローカルの悪の組織、ニジヘビ団と同盟を結ぶつもりです。絶対に阻止するしかないっすね!あの、下の方にある芝生のところで同盟調印式をやるらしいっす。さっそく行ってみましょ!」

黒鉄カリギュラはそう言うと、カリギュラフレンズと一緒に緑地公園に向かう階段を降り始めた。ガーゴイルテレビのクルーたちが撮影しながらそれに続く。

緑地公園では会場が整えられ、同盟調印式が開始されるところだった。


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