18-6
ニジヘビ団チームも次の試合にコートを明け渡すためにいったんこの場を離れた。
「思わぬ展開になったな。まさか自販機で買ったクッキーが功をなすとは」
ポニー和田が仲間に言った。後ろを歩くマーモット橙木は
「クッキー食べたかったな」
と残念そうに言った。
ポニー和田以下ニジヘビ団チームは戦闘員たちの出店に向かい、店のお仕事を手伝った。
ニジヘビ団の出店は繁盛した。なかでもザリガニ料理は物好きたちの興味をそそるらしく行列ができている。
「ザリガニの素揚げー、ニジヘビ団特製パウダーで味付けしてまーす!」「人体に直ちには影響ありませーん!自己責任でどーぞー!」
赤嶺とアウロラが呼び込みをする。
紫垣たちは出店の中でザリガニを揚げたり味付けのパウダーを振ったり、忙しく働いた。
そうこうしているうちに
『二回戦が始まります。出場チームは会場にお越しください』
と放送がながれ、チームメンバーは再びビーチボールバレー会場に移動した。
試合会場には対戦相手である女子高生チーム6人がすでに到着していた。学校指定の体操服姿の彼女たちは、ニジヘビ団を見てキャアキャアと声を上げた。
「見て、動物!動物がいる!」
少女たちは大はしゃぎでポニー和田とマーモット橙木を囲み、怪人たちを撫でたりスマホで写真を撮ったりした。怪人たちはこのような扱いを受ける事には慣れており、されるがままになっている。
「ねえママ、この子うちで飼っていい⁉」
少女の中の一人がマーモット橙木の手を取りながら後ろを振り返って母親に聞いた。彼女の母親・高岡タカコは
「ダメよ。うちにペット飼う余裕なんてありません」
ときっぱり不許可を言い渡した。
「タカコさん来てたんですね。娘さんですか?」
紫垣が聞く。




