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18-4

トウコ、サクラ、ユナが固まる。

「あの、カレン?冗談だよね?」

サクラが問い返す。

「冗談?冗談なんかじゃない。私、彼のこと本気で好きなの!」

カレンは硬く握った拳を胸に置いて仲間たちを見つめ返す。怒ったような、泣き出しそうな、危うくて儚い少女の顔がそこにあった。

「カレン落ち着いて。今たぶん、二度目の不祥事に突入してるっぽいわよ」

とトウコは足元にひたひたと押し寄せてきているスキャンダルの冷たい影におびえながら言った。

彼女たちのコートの外、プロディーサー兼司令官の京極が

「カレン、それ以上はやめるんだ!私と君の関係がバレてしまう!」

と叫んだ。

「お前か、ふざけんな!」「アンタ奥さんいるでしょ!」

衝撃のカミングアウトを受けてトウコとサクラは京極に掴みかかった。

「待て君たち!私は妻とは別居中で…」

と京極が口にした言い訳がさらにトウコとサクラをヒートアップさせた。

「別れてから言え!」「クズ野郎!」

トウコとサクラは、ほんのわずかに手加減したそれなりに本気の攻撃を普通の人間である京極に叩き込み、彼を血祭りにした。

場外乱闘が向こうで繰り広げられている間、コートの中ではユナがカレンの背中を撫でながら

「既婚者はやめておきなさい。カレンちゃん若いんだから、もっと素敵な人と出会えるから、絶対!」

と優しく言葉をかけている。

「でも、今の奥さんとは別れるって、必ず別れるって言ったの、彼…」

カレンがポロポロと涙を流す。

「男はみんなそう言うのよ!ああ、そんな嘘で女の子を傷つける男なんて、アヒルのエサにでもなってしまえばいい!」

ユナはカレンの頭を守るように抱きしめた。


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