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18-3

「ヒーローと悪の組織はつまんないやり取りを交わしてから戦闘に突入すると伺いました。2.3分待つのでつまんないやり取りをしちゃってください。それから試合開始しまーす」

と審判用チェアーに座ったナツコはそう言って、ピッと笛を一つ吹いた。

「さっきから扱いが雑。きっと大会長があの時の人だから、根に持ってるんだわ」

トウコが表情を曇らせながら言った。

「でも、私たちがヒーローである以上、やることに変わりはないわ。悪の組織の活動を許しはしない。私たちが勝って、あいつらの出店にきちんと税金払わせるのよ!」

トウコが気合を入れる。彼女の斜め後ろから、臨時の助っ人であるユナが

「くれぐれも、不祥事だけな起こさないようお願いします」

と三人に言った。

「…なんだろう、今日すごく、私たちに対する風当たりが強いんだけど」

とトウコが唇を尖らせてユナを見つめる。ユナは無表情で見つめ返しながら

「別にそんなことありません。ただ、あなたが不祥事起こした時に代わりに謝罪しまくったアナウンサーがいることを時々思い出してあげてください」

と無感動な声で言った。

「本当にごめんなさいってば!何回も謝ってるじゃない!本当に本当に反省してるんだって!」

トウコの申し訳なさそうな顔を見てユナも意地悪で頑なになっていた気持ちがとけた。ユナは冷ややかだった表情を緩ませて

「私の方こそごめんね、ついつい言いすぎちゃった。でもね、あなたたちの仕事は特殊なんだから本当に気をつけなくちゃダメよ。法に触れる行為とか不倫みたいなスキャンダルはご法度だからね」

とトウコに言った。

「うん。ユナさん、本当にごめんなさい」

トウコが重ねて謝る。二人の間で和解が成立した瞬間であったが、そこに次の火種があることは彼女たちも予想しなかった。

「たしかに法に触れる行為は許されませんが、不倫は犯罪ではないですよね」

思わぬところにカレンがひっかかった。

「そりゃ犯罪ではないけど、アイドルである以上スキャンダルは…」

ユナが戸惑いながら言い返すが、それを遮ってカレンは

「私と彼のことは放っといてちょうだい!」

と爆弾発言をした。


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