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3-8

トナカイ上杉はヒーローが警察に連行されていく姿を見送りながら

「俺、今回なにも仕事してねえわ」

と申し訳なさそうにした。

「たまにはいいんじゃないですか?いつも頑張ってるんだから」

と紫垣がトナカイ上杉を慰めた。

「黄瀬は時間、間に合う?」

紫垣の言葉に黄瀬ははっと我に帰って

「あっ!ぜんぜん余裕です!もう行ってもいいですか!?」

「いいよ。セイレネスの人たち、お巡りさんに連行されちゃったし。もう今日は終わりでいいんじゃないかな」

「ありがとうございます!おつかれさまでした!」

そう言い残すと黄瀬は駅に向かって走っていった。

「あのー、実はワシも同じコンサートに行きたいんですけど…」

ずっと捕らえられている組合長の二宮がおずおずと言った。

トナカイ上杉は

「解放してほしかったらここにサインして」

と変な契約書のサインを迫った。

「えっと、ここでいいですか?」

「そうそう。あとここに日付と、もう一回こっちにもサインして。…これでオッケー。ちょっと待ってね、控え渡すから」

トナカイ上杉が変な契約書の控えを二宮に渡して、

「はい、これで変な契約は完了。明日からお魚を優先的にうちに卸してね。あと調理販売するブースもお願いしまーす」

と言った。

一方的な契約が締結されたが、二宮はそれどころではなかった。

「じゃあワシはこれで。エリイたーん、今行くからねー!」

と彼も駅に向かって走り出した。

それを見送りながら、紫垣が

「かたや横浜でコンサート、かたや警察署で事情聴取か」

と漏らしたのに

「かなしいね」

とトナカイ上杉が答えるのだった。



《 第3話 発砲事件は一目惚れの後で おわり 》

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