17-4
青島がもう一度訪ねた。
少年の一人・黒田タカシが
「え?食べるんですか?ここの水、汚いですよ」
とビックリ顔で返事をした。
もう一人の少年・竹中シゲルも
「こんなところの魚食べたら、お腹壊しますよ」
と言った。
「大丈夫、大丈夫。川の水よりおじさんの内臓の方が汚いから平気!」
青島は笑いながら安請け合いした。
少年たちは顔を見合わせた。無言で見つけ合った二人だったが、タカシ少年がシゲル少年に問いかけるように釣った魚を入れてある網に視線を移すと、それに対してシゲル少年は頷いて見せた。シゲル少年の無言の同意を受けてタカシ少年は
「わかりました。では僕たちが釣ったブルーギルをおじさんにあげましょう」
と網の中から一匹の特定外来生物のブルーギルを取り出して青島に渡した。
「ブルーギルは内臓と皮が臭いらしいです。水が汚い所にいた魚なので身も臭いかもしれません。小骨も多いです。食べるべき魚ではありませんが、おじさんがどうしても食べるというのであれば止めはしません」
タカシ少年から魚を受け取った青島は
「よーし、丸焼きにして食べちゃうぜ」
とニジヘビ団の仲間たちに言った。
「ダメ!せめて内臓は取ってください!僕がやってあげるから」
シゲル少年は青島から魚を奪うと、川の水に浸しながらナイフで内臓を取り除いた。最低限の下処理がされて、再び魚を受け取った青島はそこら辺にあった木の枝を服の袖でしごいて表面の汚れを落とすと、それで魚を串刺しにした。そして仲間たちと一緒に焚火を起こして魚を串焼きにしたのだ。




