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赤嶺が「へー、そうだったんだ」、黄瀬が「え、マジで?」と少し驚いたが、紫垣も青島も橙木も「ふーん」と言っただけでリアクションは薄かった。
「あら、思ったよりビックリしないね。いいねいいね。好きだよ、ここの人たちの他人のことあんまり気にしないこの感じ。何事もテキトー」
アウロラは笑った。
「まあそういう事」
と緑川もハイボールを飲みながら笑う。
「そっかー。けっこうお似合いに見えたんだけど」
黄瀬がなぜか残念そうに言うと、アウロラが
「いやいや、アイドルがプロディーサーをくっつくなんてありきたりの御法度でしょうよ。きせっちが好きなエリイちゃんがそうだったらどうすんの?」
と言った。
「そりゃダメだけど。まあエリイちゃんのプロデューサーは女の人だから心配ないけどね。そういえばさエリイちゃんがさ」
黄瀬はスマホで芸能ニュースを開いて仲間に見せた。
『江里口エリイ 夏フェスのヘッドライナーで神奈川に凱旋!』
との見出しとステージで歌う江里口エリイの画像が映し出されている。
「夏フェス初出場でいきなりのヘッドライナーだよ。エリイちゃんが活躍するのはうれしいんだけど、完全に遠い遠い存在になっちゃうのは嫌だなぁ…」
と黄瀬は複雑そうな表情を見せた。
「つらいねつらいね。ファン心理は複雑だ」
アウロラは黄瀬の肩を撫でた。




