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16-8

「うおおおっ!ケンビシ!」

竹本マリオネットはケンビシの頭部に駆け寄り拾い上げる。

「大丈夫かケンビシ!」

竹本マリオネットの腕の中で、頭部を無くしたケンビシの胴体側が揺れて

「まだだ、たかがメインカメラをやられただけだ!」

と叫んだ。

「どうやらダメージを受けたらしいな。では、とどめを刺させてもらうぞ」

とダチョウ水谷は竹本マリオネットに向かって両手と翼を広げて構えると

「ダチョ百連キック!」

と必殺技名を言ってから襲い掛かった。それは左足を軸に右足を地につける間もなく連続でキックを放ち続ける、その名の通り百連続キックだった。竹本マリオネットはケンビシの胴体を盾に防御する。

ダチョウ水谷が攻撃を終えた。竹本マリオネットはケンビシを盾になんとかしのいだが、ケンビシの左腕は吹き飛ばされ無くなっていた。

「おのれ忌々しい鳥野郎め。反撃だ」

竹本マリオネットはケンビシに刺さったダチョウの羽根をむしって投げ捨てると、ケンビシの背中をまさぐって、そこから鎖の一端を取り出した。

「行くぞケンビシ!」

ケンビシを空に向かって放り投げる。すると、ケンビシの背中に取り付けられたジェットエンジンが火を噴いて、強い力で前方に向かって飛び始めた。竹本マリオネットはケンビシにつながれた鎖を両手でしっかりと握り、ジェットの推進力で飛ぶ人形をハンマー投げの要領でブンブン振り回した。

「喰らえ、ハイパー浄瑠璃ハンマー!」

ジェットと遠心力で加速したケンビシがダチョウ水谷に叩きつけられる。ダチョウ水谷は

「うおおおおおッ!」

と叫びながら後ろに吹っ飛び地面に倒れると、右手を少しだけ挙げて親指を立てて合図を送った。すぐさま、近くに倒れていた戦闘員数人が駆け寄って煙幕爆弾を置く。

ボンッ!爆発音が起きて煙が倒れている怪人を包み込む。怪人がやっつけられた演出だった。

「伝統は守られた!」

と竹本マリオネットが勝った時のお決まりらしいセリフを言った。ケンビシは最後の攻撃によって右腕と右足も取れてしまっている。竹本マリオネットはぼろぼろのケンビシを拾い上げて

「なんてこった。これは研究所に持っていかなきゃならんな…修理ついでにパワーアップしてもらおう」

とつぶやいた。


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