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青島に続いて、他の戦闘員たちも各々が準備した武器を取り出した。それらは孫の手や大きな三角定規やビジネスバッグやカレーライスと書かれたのぼり旗や虫網など、武器とも言えないような武器たちだった。
「紫垣主任は何を?」
「俺はなにも。思いつくものが無かったんだ。赤嶺は?」
赤嶺はバッグの中からビームライフルのフォボス09を取り出した。
「よく銃器の許可が下りたな」
「これただのリモコンなんです」
赤嶺がフォボス09で竹本マリオネットを狙撃するが、赤い光がヒーローの胸を一瞬照らしただけで何事も起きなかった。
「ね。ノーダメージです」
「全然武器じゃないな」
二人は笑った。
戦闘員たちが各々の武器を振りかざして竹本マリオネットに襲い掛かった。竹本マリオネットはケンビシを叩きつけたり足払いを食らわせたりしながら戦闘員の攻撃を受けることなく撃退していく。
「くそっ、出遅れた!」
青島は背中の痛みからようやく立ち上がると再びヌンチャクを振り回してヒーローに襲い掛かろうとしたが、戦いの場に着く前に今度はわき腹を強打して
「いたっ!」
とよろけてうずくまった。
赤嶺はフォボス09で竹本マリオネットを数発狙撃したが、効果ゼロなのでフォボス09をバッグにしまい込んで
「ふつうに攻撃しようと思います」
と紫垣に言った。
「そうだな。ケガしないように気を付けて」
「はい。紫垣主任も」
二人は左右から同時に竹本マリオネットに襲い掛かった。紫垣はチョップを繰り出したが腕で受け止められ、赤嶺のミドルキックはケンビシに防がれた。直後、竹本マリオネットは回し蹴りを放ち、二人を後方へふっとばした。
あらかた戦闘員が撃退されたのを見計らって、
「俺の出番だな。お前を倒して、子供たちの花壇を破壊してやる。なぜそんな事をしなければならないのか、俺にもわからんがな」
とダチョウ水谷がヒーローの前に出た。




