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「やめろ!そんなことをしたら、子供たちが悲しむではないか!」
「こっちだって何の儲けにもならないことはやりたくないが、仕方あるまい。我々は子供たちの花壇を破壊する。だから貴様は心置きなく戦ったらいい」
「…お気遣い痛み入る。子供たちには悪いが、やってくれ」
ダチョウ水谷と竹本マリオネットの間で話が成立した。
「ちょっと!勝手な大人の事情で子供たちを傷つけるなんてどういうことですか!」
ユナが怪人とヒーローに詰め寄る。
ダチョウ水谷は
「君だって前に子供たちに釣り堀あきらめさせたじゃないか」
とかつてユナが行った小学生への釣り堀あきらめさせ発言を引き合いに出した。
「あっ、あれは仕方なかったんです。神奈川県の発展のために、必要な犠牲だったのです」
「それも、勝手な大人の事情じゃないのかね」
とヒーローもユナに抗議をする。
あーだこーだと言い合いをする三者の様子を遠巻きに眺めながらアウロラは
「カオスだねカオスだね。ねえ、今日は私が主役なのよね?こんなことでPV撮影中止になったりしないわよね?」
と緑川に聞いた。
「もちろんだ。ヒーローの相手は水谷さんにお願いして、俺たちは撮影を続けよう」
緑川が言った。
「おっけおっけ。じゃあ続き頑張ろう。頼むよ、みどっち、きせっち」
向こうで怪人とヒーローがポカポカ殴り合っているのを背景にして歌って踊るアウロラを黄瀬が撮影する。それらの様子を相模ヴィクトリアテレビが撮影する、という不思議な光景がそこにあった。
アナウンサーの仕事に戻ったユナが
「ニジヘビ団所属アイドルのアウロラさんのPV撮影がニジヘビ団によって行われています。それと並行して怪人から子供たちの花壇を守るためにヒーローが戦っています。私たちはどちらをメインテーマに取り扱えばいいのでしょうか。悪の組織の活動はまさに筋書きのないドラマなのです」
とテレビカメラに向かって解説していた。
他の戦闘員たちはダチョウ水谷の援護をすべく竹本マリオネットに立ち向かうが、竹本マリオネットが振り回す人形に体を打たれて撃退された。
紫垣は戦いに赴く前にユナに近づいて
「今日のヒーローはパートタイムですか?」
と尋ねた。




