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第16話  花の咲く道と歌う乙女

Z市内の公園でアウロラのPV撮影は行われていた。

怪人のダチョウ水谷と戦闘員たちに囲まれた中で、アウロラだけは華やかなアイドル衣装姿だった。

いつものごとく相模国ヴィクトリアテレビのクルーたちが少し距離を取りながら彼らの様子を撮影している。

いつの間にかアウロラのプロデューサーに就任した緑川は、首に「緑川P」のIDカードを誇らしげに下げていた。

「それじゃあ、アウロラが歌の力で常識と言う名の鎖に縛られた人々の意識を開放していくストーリー仕立てでやります」

緑川が声を張り上げると、黄瀬がスマホを構えてアウロラと彼女を取り囲む戦闘員たちをフレームにおさめた。ダチョウ水谷はまだ出番ではないらしく、黄瀬の背後で緑川と並んで経過を見守っている。

「そんな難しい演技出来ないよぉー」

青島が苦笑いしながらポケットからスキットルを取り出して一口酒を飲んだ。

緑川が

「アクション!」

と掛け声と同時に手でGOサインを出し、黄瀬がスマホの撮影ボタンを押す。そしてアウロラがマイクで

「お前ら聞け!静かにしろ、静かにしろ!話を聞け!アイドルが命を懸けて君たちに訴えるのだ。今ここで立ち上がらなければ君たちは永遠に常識の囚人となってしまうんだぞ!」

と演説を開始した。これに、周りに配置された私服の戦闘員たちが困惑してあたりを見回したり相談し合う演技をする。そして、端っこにスタンバイしていた紫垣がラジカセのスイッチを入れ、緑川が作ったオリジナル曲が流れ始めた。

「わたしは恋に堕ちましーた あなたを好きになりましーた 

 むかしの恋は忘れましーた 恋愛戦略たてましーたーぁー お覚悟」

アウロラが歌い始める。歌詞の大半は赤嶺によって書かれたものだ。アウロラは歌いながら体を左右に振る軽めのダンスを踊った。周りの戦闘員たちは戸惑いつつも、つられて体を揺らし始める。


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