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「そうなの?」
トウコが面白そうに聞き返した。
「だってお仕事でいつもお出かけしてるから。二人きりでお部屋でね、僕が悲しいラブソング聞いて泣いているのを、彼に、どうしたの?何で泣いてるの?って慰めてもらうの。そっからイチャイチャに突入するんだぜーい」
赤嶺が言った。カレンが
「なんか真冬にコタツでアイスクリーム食べる的なやつね。私は普通に街中デートしたいけどね」
と言葉を返すと、赤嶺含む女性陣は楽し気に恋愛話に花を咲かせ始めた。
すっかり話題についていけなくなった黄瀬はコーヒーを飲みつつスマホを取り出してSNSの新着を開いた。
緑川から団員に向けて
「三好さんが腕力で悪の組織の武器使用条例を可決させました。ただし、殺傷能力の低い武器であること&事前に市役所で使用許可申請を取ったものに限る、という条件付きです」
とのメッセージが、セイウチ三好が議場で市議たちを打ち倒している写真とともにに送られてきた。
「武器かぁ。何がいいかなぁ」
黄瀬が独り言を言うと、突っ伏したままのサクラが
「愛デース」
と返答なのかこちらも独り言なのか、言った。
「愛かぁ…うん、それがいいかもしれない」
黄瀬は何かしら納得して頷いた。
《 第15話 愛はウェポン おわり 》




