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トウコが赤嶺を見つめ
「ねえアリス、サクラに何を言ったの?」
と聞いた。
「スケベな事」
「やめなさい、私たちアイドルなのよ。サクラ、正気に戻って」
トウコがサクラの肩をゆするが
「愛ハ芸術デモアルノデス…」
とサクラからはうわごとのような返事しか返って来なかった。
そんなサクラの頭をカレンが優しく撫でながら
「サクラは時々アホの子になるのよね」
と不憫そうに言った。
「ホットイテクダサイ」
とサクラが返答した。
サクラの状態異常にトウコは肩をすくめて
「オッケー、ほっとく。でもアリスはいいわね、今日は本命の王子様じゃないけど、こんなふうにデートできて。私たちアイドルだからパパラッチされちゃうし」
と話題を切り替えた。
「大丈夫だよ。君たちまだそんなに有名じゃないから」
黄瀬はフォローのつもりで言ったのだが、
「うふふ。あなた次の戦闘で八つ裂きにしてあげるわね」
とトウコはにっこり笑って見せた。
「いやいや!そういうんじゃなく…!」
黄瀬が慌てて何か言い訳を言おうとしたが、赤嶺が
「うん。でも僕がしたいデートって、部屋でまったり過ごすデートなんだよね」
と話題を戻した。




