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「トウコは自己顕示欲強めだから」
とサクラがトウコを肩でぐいっと横に追いやり、
「それよりも、アリスの恋の進展はどう?」
と赤嶺を正面から見つめた。
「えー、なんにも変わんないよ。一緒に楽しく選挙活動したけど」
「この前からそんなに経ってないし、急には進展しないか」
赤嶺とサクラのやり取りにカレンも割り込み
「行動起こさないと駄目よ。ねえ、黄瀬さん。あの主任さんはどういうタイプの人なの?」
と黄瀬に話を振った。
黄瀬はローカルとはいえ現役のアイドルに名前で呼んでもらったことへの喜びに頬を緩ませながら
「えぇ?紫垣さん?どういうっていうか、まあ穏やかで優しい人だよ。あんまり我が強くない感じかな。他の人がバンドやるっていったら一緒に付き合ってみたり、競馬に行くって言ったら一緒に行ってみたり。でも自分から何かに深くハマるってこともあんまりない、みたいな」
と同僚について話した。
「ふーん。サクラを道連れにした人とは思えない印象ね。もっとエキセントリックなのかと思ったけど」
カレンは赤嶺に視線を移して
「そういえば、彼のどういうところが好きなの?」
と聞いた。
赤嶺は
「顔」
と即答した。
「なるほど直球だ。潔いわね」
カレンがうんうん頷く。




