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「おいおい赤嶺。組織の作戦を…」
黄瀬がちょっと困り顔になるが赤嶺はあっけらかんとして
「テレビ局に撮影もされてるし大丈夫だよ。それにバレても問題ない内容じゃない?」
「まあ確かに」
「あとあと、お仕事じゃないけど仲間内でお墓参りも行く予定」
赤嶺の説明を受けてセイレネスの三人は肩透かしを食らったようになった。
「地下アイドルなのにPV撮影なんて小癪な。それより、なんであなたたち悪っぽい活動しないのよ」
トウコはヒーローが希望して良いのか倫理的な問題のある質問をした。
「僕にもわかんないよ。うちの組織、いい加減だから」
「テレビ放送どうするの?」
「なんか戦いじゃなくても、とりあえずニジヘビ団が活動してればいいやってなってるみたい。ユナさんが言ってた」
「どうしようかしら…人様のPVに乱入するのはちょっとなぁ。ビーチボールバレー大会…水着かぁ」
トウコが頬杖をついてブツブツ言うと、黄瀬が
「大磯の海岸だよ。大磯の浜辺で水着なんてアイドルにはもってこいの仕事じゃん」
とアドバイスした。
「あなた、くすぐるじゃない。やっぱりそういう仕事よね、私たちに求められているのは」
トウコは口元を手で隠しながら
「そっかそっか、水着かぁ。避けられないよなぁ」
とニヤニヤした。
「別に水着じゃなくてもいいらしいよ」
と赤嶺が言ったが、トウコはすでに聞いていなかった。




