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横からリャマ宇田川が
「紫垣、お前も思い切って改造してもらったらどうだ?」
と聞いてきた。
「俺、怪人はいいです」
「七面鳥とかラクダとか、今だったらコツメカワウソとかの怪人になれるらしいぞ」
「宇田川さん、なんでうちの組織は穏やかな動物チョイスなんですかね?」
との紫垣の疑問に、改造する当事者の雨海博士が
「ラクダは穏やかな動物でもないがね。人間に合致するように遺伝子を改良できたものが、たまたまこれらの動物だっただけだよ。爬虫類も調整してたんだが、どうも不人気だったし」
と説明した。
「博士は凄いですね。私も何か、すごい化粧水とか作ってもらいたいわ。お肌ピチピチになって、若い男を引っかけようかしらね」
タカコが酒で唇を濡らしながら紫垣にウィンクすると、いつの間にか来ていた赤嶺がタカコの前に立ちふさがり、
「いーっ」
と歯を剥いて威嚇した。
「赤嶺ちゃん、こわーい」
タカコが笑う。
紫垣はムーンウォークエナドリが自分専用だったことが残念だったらしく
「戦闘員全員で超高速ムーンウォークをしたら面白いと思ったのですが…」
と言った。
「ふむ、考えておこう。収拾つかない状況になりそうではあるが」
と雨海博士は何か考えるように視線を上に向けて返答した。悪の科学者と戦闘員の不穏な会話の横で
「凄い化粧水ってなんですか?僕もそれ欲しい」
「だから私がお願いしてるんだってば。赤嶺ちゃんはいいの、若いから」
「抜け駆けはずるいですよ。僕も魔改造アイテム欲しいです」
とタカコと赤嶺が口論している。




