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20時すぎ、セイウチ三好に当選確実が出され、壁に張られたセイウチ三好の名前の横に赤い花が飾られた。
「それでは、三好くんの当選を祝いまして」
ジェネラル鍋島の掛け声で
「ばんざーい、ばんざーい、ばんざーい」
と万歳三唱が行われた。
セイウチ三好はマイクを手に取った。
「みなさまのおかげで当選することができました。これからはZ市市長として、Z市の発展とニジヘビ団の野望実現にむけて全力で邁進してまいります。まずは公約であります、ニジヘビ団戦闘員の武器の使用を認める条例の制定と、駅前の道路整備に取り組む所存であります」
団員たちが拍手を送る。
「なんだか三好さん、市長になったら喋り方変わっちゃったな」
紫垣が言うのに
「いやいや、紫垣のせいだろ。選挙とか言い出したから」
とマーモット橙木は肩をすくめた。
「あのー、うちの組織の野望ってなんですか?」
赤嶺が首をかしげながら紫垣を見上げる。
「面接の時言われなかった?神奈川県の中央部から西部あたりに根付いてそこそこやっていければいい、ってのを目指してるらしい」
「わりと堅実ですね。そういえばうち、横浜とか川崎には出撃しないですね」
「横浜川崎で活動すると全国クラスの強いヒーローが出てくるから大変なんだよ。やっぱり都会だからね」
紫垣たちが雑談している間にも、食堂は当選祝勝会会場に様変わりした。人々に酒が配られ、あちこちで談笑する声が上がり始める。
「みんなも飲みなよ。樽酒だよ」
すでにほろ酔いの青島が酒の入った紙コップを何個かお盆にのせて紫垣たちのところにやってきた。
紫垣たちも青島から酒を受け取って飲んだ。




