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14-10

セイウチ三好は思い切り肺に空気をためて、それをプリンセス五月雨に向かって吐き出した。それはセイウチ三好の体内で生成された、とても不愉快な臭いが極限まで凝縮された、ドブ色の、重苦しい、残酷極まりない吐息だった。

「くさいッ!地獄のようにくさい!」

プリンセス五月雨はあまりの悪臭に怪人の手首を捉えていた両手を放すと自らの顔を覆って悶えた。

「これはちょっと…いや、くさい!くさい!無理!」

プリンセス五月雨は体にまとわりついた臭いを振り払うために髪を振り乱しながら体を左右に振った。

「ウッ、オエッ!くさい、はきそう!ウェッ…!え、ちょっと待って、今はマジ無理…」

自らに向けられた攻撃の意思に気づいてプリンセス五月雨が振り返る。しかし、彼女が次のアクションを起こすよりも、超高速ムーンウォーク紫垣が彼女に激突する方が早かった。

「ドーンッ!」

とセイウチ三好は両腕を上げ胸を張り、プリンセス五月雨を紫垣の突撃とサンドイッチで挟み込んだ。

プリンセス五月雨は崩れ落ちた。彼女は小さな声で

「痛いし、くさい…ヴォエッ。早くおうち帰ってシャワー浴びなきゃ…」

と、えずきつつうめいた。

「ググジュー!」

セイウチ三好が勝利の雄たけびを上げる。

「凄いじゃんか紫垣!」「やりましたね三好さん」

などなど、戦闘員たちが集まってセイウチ三好と紫垣を称えた。

紫垣は赤嶺や緑川に助け起こされながら

「全身筋肉痛だ…背中も猛烈に痛い…」

と痛みに表情を歪ませた。


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