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14-9

紫垣を追おうとしたプリンセス五月雨だったが、背後から襲い掛かってきたセイウチ三好の横殴りのパンチを屈んで避けた。

「そう!あなたがメインディッシュだったわね!」

プリンセス五月雨は振り返って怪人との戦闘に突入した。

赤嶺は、樹木にもたれかかっている紫垣を心配し

「紫垣主任!大丈夫ですか⁉」

と声を掛けた。

「とりあえずは。全身が筋肉痛になった感じはするけど」

「無事でよかった。あとはセイウチさんに任せましょう」

「いや、俺はまだ動ける。今回はいつもの作戦と違うからな。ここで終わるわけにはいかない」

紫垣はよろめきながらも再び呼吸を整え、セイウチ三好と戦うプリンセス五月雨のいる位置を確認し、くるりと背を向けた。

プリンセス五月雨はセイウチ三好のパンチやキックや頭突きをかわしながら反撃をしていた。

「攻撃が分かっても、こうも連続で来られたのではッ!」

プリンセス五月雨はやや劣勢だった。

「ククク。これが荒々しい野生の力だ!」

セイウチ三好は両腕を伸ばしプリンセス五月雨を捕まえようとしたが、プリンセス五月雨はそれを読んで両手を広げ逆に怪人の手首を抑え込んだ。

「お前は相手の動きが読めるらしいな。それが本当なら次に俺が何をするかわかるんだろう?」

セイウチ三好が言った。

「私に息を吐きつけるつもり?それがなんだというの」

「凄いな!本当にわかるのか。だが残念、お前は知らないのだ。セイウチの武器は牙だけじゃない」

「一回も牙の攻撃なんてしなかったじゃない」

「俺の牙は凄いぞ。だがその前にくらうがいい。ウォルラス・ドリーミング・ブレス!」


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