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3-4

「…最後まで言わせなさいよ」

肩透かしを食らったカレンが文句を言う。

「今日は忙しいんだよ。早く終わらせたいんだ。そういうの、省略して」

紫垣は素直で、時々空気を読まない男だ。

「なに勝手なこと言ってるのよ。仕事でしょ、アンタ。こういうのはきちんとやらなきゃダメでしょ」

トウコがイライラしながらパドルを紫垣に向けた。

「前回私たちに勝ったからって調子に乗らないでよね。戦闘員だからって手加減してあげたのが裏目に出ただけ。今日はちょっとだけ痛い思いさせてあげるわ。せいぜい後悔する事ね」

トウコの棘のある言葉が終わるの待ってから、紫垣は「すぅ」と一つ息を吸い込んで

「江里口エリイ」

とつぶやいた。

「…あぁん?」

と返事をしたトウコだけでなく、サクラとカレンの顔にも険しい影がかかる。

「江里口エリイ」

紫垣はもう一度、その名を口にした。

「だから、何?」

トウコは感情を押し殺して、もう一度聞き返した。

「君たちセイレネスの元メンバー、江里口エリイ。彼女は今、どこで何をしているのかな」

「あの子は、強化人間の才能があまり無かったわね。かわいそうだけど、ヒーロー向きじゃなかったのよ」

無表情でトウコは答えた。

もう戦いは始まっているのだ。


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