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「ええい、悪党どもが清き一票などと偉そうに!ヒーローさん、あいつらをやっつけてください!」
半沢の呼びかけで、彼の選挙カーの後ろに停車している黒のワンボックスカーから黒いドレス姿の長い髪の女が降り、ニジヘビ団の前に立ちふさがった。
「真夜中に舞うネオン街の蝶、サイキックキャバ嬢・プリンセス五月雨!」
プリンセス五月雨はニジヘビ団に向かって、オープンフィンガーグローブを着用した拳でビュンビュンとシャドーボクシングのワンツーを打って見せた。
「なんか色々盛りすぎのお姉さんが出てきましたぁー。みなさま、セイウチ三好に一票をよろしくお願い致しますぅー」
赤嶺がヒーローの見たまんまをマイクで解説する。
「黙んなさい!さっさと車を降りて私と戦うのよ!」
とプリンセス五月雨は公園を指差した。
ニジヘビ団団員たちはしぶしぶ路肩に車やスクーターを駐車してヒーローが指定した公園内に入り開けた場所に戦闘隊形を整えてヒーローを待ち構えた。
ヒーローが歩いてこちらに向かっている間に、紫垣は少し離れた場所に陣取って戦闘の様子を撮影しているテレビクルーのところへ走り
「今日のヒーローは何時までですか?」
とユナに聞いた。
「ご安心ください。今回は管理局から正式に派遣されたヒーローです。番組としてはヒーロー撮影許可の料金だけで済みました。時間無制限一本勝負です。頑張ってください!」
ユナはうれしそうに答えた。
「そうなんですね」
紫垣はユナに軽く会釈して振り返ると「面倒だな」とこぼしながら戦闘位置に戻った。




