105/403
13-6
怪人たちがかたまったテーブルではカンガルー竹中の
「それでは、セイウチ三好の出陣に!」
との音頭にあわせて怪人たちが乾杯している。
選挙に出ることになったセイウチ三好は
「めんどっちー。紫垣のせいだからな。ググジューッ!」
と雄たけびを上げて日本酒をコップでグビグビあおった。
「ああ、紫垣くんがなんかやったのね」
と緑川がつぶやく。
赤嶺はまわりの騒ぎをよそに、そっと紫垣の背後に立つと、すうっと鼻から息を吸い込んでうっとりした表情になった。
アウロラが横から赤嶺を引っ張り
「ほらほら、乙女してないで頑張っておつまみ売りまくるわよ。きせっち、あなたも手伝って」
アウロラに言われ
「ええ?僕も?」
と黄瀬まで厨房に駆り出される。
紫垣は周りの喧騒を面白そうに眺めながらブランデーコーヒーをすすった。緑川はそんな紫垣を見つめ
「時々予想外のことするんだよなぁ、この人」
と、つぶやくのだった。
《 第13話 カフェ・ロワイヤルでございます おわり 》




