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怪人たちがぞろぞろと会議室を出る。紫垣も同じく会議室を出ようとしたところだったが
「紫垣くん、ちょっといいかな?」
と雨海博士に呼び止められた。
「なんでしょうか?」
「うむ。実はな、君専用の戦闘用エナドリを作ってみたんだ」
「俺専用のエナドリ?」
「そうだ。君専用だ。次の戦闘の時に服用して、のちほど効果のほどを報告してくれたまえ」
そういって雨海博士は紫垣に茶色の小瓶を手渡した。そして白衣を翻しながら会議室を出て行った。
紫垣は小瓶をじっと見つめ
「…これ、戦闘用なのか?」
とつぶやいたのだった。
ニジヘビ団秘密基地の食堂兼カフェ。一般客だけでなく戦闘員たちも来店しオフの時間を楽しんでいる。緑川、黄瀬、青島も酒を飲みながら運営会議に参加中の紫垣を待っていた。メイド姿のアウロラが彼らのテーブルにやってきて、緑川の隣に座った。
「こんな曲だけど、どう?」
緑川はノートPCにつないだイヤホンを隣に座るアウロラに渡し、自作の曲を聴かせた。
「うんうん、ちょっとロックが強いけど、まあいいかな」
アウロラが首を縦に振ると
「じゃあこれでいこう。歌詞は赤嶺に書いてもらってる最中だから、もう少し待って」
と緑川が言った。当の赤嶺は他の客たちにせっせとお酒やおつまみを運んでいる。




