第13話 カフェ・ロワイヤルでございます
秘密基地4階会議室、運営会議にて。
会議冒頭、紫垣は
「作戦案ではありませんが質問です。我々って武器使っちゃいけないんでしたっけ?」
と手を挙げた。
「ええっと…鍋島さん、どうでしたっけ?」
カンガルー竹中がジェネラル鍋島を見る。ジェネラル鍋島はノートパソコンで『悪の組織運営規定』というホルダーから該当するファイルを開いて、
「うーん、完全には禁止されてないみたいだけど、細かい運用は自治体レベルで違うみたいだね。基地所在地の自治体が条例で規定したらOKらしい。…Z市は条例が定められてないから禁止だね」
と紫垣に回答した。
雨海博士は今日はルービックキューブをいじることなくテーブルに置いたままにして、組んだ両手の上に顎を乗せて会議の様子を眺めている。
「使えるようになりませんかね?」
と紫垣が尋ねた。
「条例作ってもらわなくちゃならないんじゃ、どうにもねぇ。誰か議員さんに知り合いいる?」
ジェネラル鍋島の返答を受けて、紫垣は指先で頬を撫でながら少し考えて
「近々、市長選挙ありますよね?」
と言った。
「ああ、あるね。市長に直接お願いしてみる?」
カンガルー竹中が問い返すのに、
「うちの誰かが市長に立候補するのはどうでしょう」
と紫垣は全員が予想していない提案をした。
「立候補しちゃう?誰が?私はダメだよ、ここの代表者だから」
ジェネラル鍋島が手でバツを作って見せる。
「私も無しだ。余計な仕事が増えては研究の邪魔だ」
と雨海博士も断った。




