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かこまれてぎゅっぽい

お読みいただきありがとうございます

超絶イケメンをボコったらまぁね

「でりゃぁぁ」

「そんな直線的な攻撃に誰が当たってくれるんだ」

「まだまだ!」

「もっと頭を使え、このままじゃ1000年たっても四神には追い付けないぞ」


ん~スポ根してるね

あの日以来二人でよく鍛錬してるらしいんだけど、正直うるさい

僕そんなに好きじゃないんだよね、熱血系って

唐突に力に目覚めるとかより、事前準備しっかりしてる方が好みだね


「おい、どうした。もう限界か、それくらいの限界超えて見せろ」

「くっそぉまだまだいけるに決まってるだろ!」


おっといけない、見ててもしょうがないから図書室いかなきゃ

貴重なお昼休みを無駄には出来ないからね

図書室に借りていた本を返す、面白い本だったんだよ

実録危険な鬼達!!凄惨な歴史を紐解く!!!

この本はタイトルで損をしてる、表紙も3流の娯楽本っぽいんだけど内容はガチだった

初出現から犠牲者の数、どんな鬼だったかが詳細に書かれてた

討伐された鬼の記録もかなり精密で、

音楽に魔力を乗せて、集団自殺に追い込む鬼

視覚を奪って、部隊規模で同士討ちさせる鬼

単純に耐久力が異常に多い鬼

そのほかにも過去の名持の鬼がいっぱい載ってた

返し終わってルンルンで教室に向かってたら1年女子に取り囲まれた


「どうしたの?僕に何か用?」

「あなたが甘木先輩に何か言って命君を虐めてるんでしょ!やめさせなさいよ、ボロボロの彼をみたくないわ」

「メイ?誰それ?人違いじゃない?」

「とぼけないで!!!」


わぁぉ胸倉掴んできたよこの子、やる気あるじゃん良いね良いね

それにしてもメイって誰さ?

甘木君は知ってるよ、友達だしね

胸倉掴まれながら記憶を呼び起こしてみるけど、そんな名前の知り合いいないと思う


「ねえ人違いなんじゃない。本気で悩んでるよ」

「惚けてるに決まってるでしょ!入学式の模擬戦の後からあのリンチ始まってるんだよ、この人が何かしたに決まってる」

「ふぇ?模擬戦が関係あるの?」

「模擬戦で貴女が命君の腕を折ったんじゃない!その後で甘木先輩をけしかけたんでしょ!」

「あぁ!神人ってそんな名前だったんだね、初めて知ったよ」

「へ?初めて?」

「そうそう、興味なかったから名前知らなかったんだよね。顔が良いだけの雑魚とかどうでもいいじゃん」


あ、いっけなーいつい本音を言っちゃった。

てへ

首をかしげて手で頭をコツンってやるのももちろん忘れない

胸倉掴んでた子の顔が凄いことになってるね、面白い子だなぁ


「あ~でもそろそろ離したほうが良いかもしれないね、僕が戻らないから怖い人が来ちゃうかも」

「そんな脅しでどうにかなると思ってるの、貴女が強いって言ってもこれだけの人数で囲んでるのよ」

「人数が居ればいいってものじゃないんだけどね、どうせ連携とかの訓練してないでしょ。

僕が回避に専念してれば自滅しそうだよね」

「そうね、瑠璃が手を出すまでもないわね」

「あ、来ちゃったんだ。折角面白いところだったのに」

「馬鹿なこと言ってないで、さっさと帰るわよ」


そう言って奈央は僕の胸倉掴んでる生徒の腕を掴む

ミシミシィって凄い音してるし後輩ちゃんも叫び声上げてるんだけど、奈央は僕を笑顔で見てる

すっごく怖い、絶対中位の鬼より怖い


「どういうことか説明してくれる?今度は何をしたのかしら?」

「いやいや、僕は何にもしてないよ?なんかいきなり命君がー甘木君がーって囲まれたんだよ、そもそも命君って誰状態からのスタートだよね」

「めいくん?名君と呼ばれた人って最近だと先々代の陛下よね?それと駄犬が何の関係があるの?」

「ほら!そうでしょ、そうなるでしょ。僕もわけわかんなくてさ、その子を煽りながら聞いてたところなんだよ」

「煽る必要はまーーーーーーたくないでしょ、情報収集は大事だけど。それでめいくんって誰の事なの?」

「神人の名前だって、初めて知ったよね」

「へぇそんな名前だったの、興味ないから知らなかった」


話してる僕たちを、信じられないものを見る目で囲んでる子達が見てる

興味なかったらこんなもんじゃない?アイドルとかも曲は何か聞いたことあっても姓名を知らないとかあるじゃん


「ところで奈央、その子放してあげないの?」

「????」

「いやいや、思いっきり腕握りしめてるじゃん」

「あぁコレ人だったの、瑠璃に付いてたゴミって認識だったわ」


そういってポイっと投げると、後輩ちゃんは背中からドシンと廊下に打ち付けられた

白目向いて泡吹いてる

可愛そうになんでこんなことに…

僕が煽ったせいではないよね、きっとたぶん

周りの子達は、震えあがっちゃって戦意喪失してるし帰ろっと


「下手に動かさないですぐに保険の先生呼ぶんだよ~」


廊下を進んでると、甘木君が合流してきた

鍛錬終わったみたいだね、なんか顔が赤いね?


「お、おい四神!」

「ん~どうしたの甘木君」

「制服を直せ!そ、その見えてるぞ」

「うぇ?やだぁ甘木君のエッチ」

「目をくりぬきましょうね」

「やめろ瀬場須!何しようとしてる」


胸倉掴まれた時に、胸のボタンが取れちゃったみたい

どうせだったら、胸を張ったらはじけ飛ぶとかで取れてほしいよね…

夢とロマンがあるよね…

僕の胸に夢とかロマン詰め込めないかなぁ

黄昏てたらさささっと奈央が直してくれた

なんで代わりのボタンとか持ってるんだろうね、僕が何かすると思って準備してるとかじゃないよね?



当然のように生徒指導室に呼び出されたんだけど、僕は被害者で奈央はまたやりすぎって注意を受けて解放された

僕の胸倉掴んだ後輩ちゃんは、腕の骨が折れるはひびが入るわで大変だったみたい

怒らせたら行けない人がいるって知れてよかったね?



天声命(てんじょうめい)

神人の力に中学3年の時、目覚めた

ゲームの日本ルート主人公

能力は前に瑠璃が言ってたもので、強力な自己バフと、味方へのバフを使える

瑠璃にボッコボコにされ、自身の弱さを認識した

自分の力で日本をよりいい国にしたいと思っている、強くなるためには頭を下げることを平然とできる熱血系

イケメン、神人、性格も良しで女生徒からの人気はかなり高い

親衛隊とか出来ちゃうレベルで高い

瑠璃への気持ちは、あの人凄いな!アレでどれだけ手加減してくれたんだすげぇ!!


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