ようじょばくげきき
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エリスは飛行機(錯乱
今年は秋が長いのか、冬が短いのか。
僕は花粉症じゃないから暮らしやすいくらいだけどね。
今日はエリスが遊びに来たので、一人で練習してた技を見せてもらう。
技なのか業なのか、その差は限りなくデカいんだ。
「ねえさまみててくださいませ!エリスがすごいってところをおみせするです!!」
そう言ってエリスはふわっと浮き上がった、そして背中から羽が生えてくる。
わぁふわふわそうだなぁなんて思った僕が馬鹿だった、エリスの背中から零れ落ちた羽毛?が地面に落ちるとズガァンって爆発したんだ…
何あれ怖い、殺戮の天使的な何かなの??
見た目天使が羽を操って爆撃してるんだ、言葉を失うよね。
つぎいくですーって言って、今度は落ちた羽を起点に防御魔法が展開されていく。
叩いてみたけどかなり頑丈だった、僕が本気で殴って壊せるかってくらいの強度。
「まだまだいろいろあるですよ!」
燃えたり、凍ったり、雷でたり、傷治せたりできるんだねぇ
局面ごとに羽の属性を変えて対応できるんだね、もう何でもありだね聖女って凄いわ。
一通り見せた後は、僕にトコトコって走り寄ってきてむふーってどや顔してくるの。
そんな顔されたら、僕は抱きしめてなで繰り回すしかないじゃないか!!
さっきまで唖然としてた僕は、一瞬でデロデロにエリスを甘やかす存在に早変わり。
凄い凄いエリスサイコーってナデナデしまくる。
「エリスは何でもできるんだね、凄いなぁ。でもね皆を守ることの出来る力があったって、僕が妹だって言って甘やかしてるときはただのエリスだからね。難しい事とかはもっと大きくなってから考えればいいからね」
「えへへぇ、ねえさまはちゃんとエリスをみてくれるのですきです。だからいっぱいあまえるです」
聖女として見られて、育つだけじゃ寂しいもんね。
甘えるエリスをもっとデロンデロンにとろかしちゃうぞ。
「ふむ異端者の言うことも一理ありますね、誠に遺憾ではありますが」
「一番聖女として見てそうな教皇にいわれても、裏があるって勘ぐっちゃうよね」
「頑固なご老人から守ってるんですよ、私が居なければこんなに日本に来れてませんからね」
「おぉちゃんと役に立ってるんだね、正直もっとも~っとろくでもない人だと思ってたよ」
「偏見が過ぎるでしょう、何か嫌な事でもあったんですか?」
「別にないけど、偉い人は腹黒いって学校で習ったからね」
「日本の教育はどうなってるんですか、全くこの異端者は。過去の聖女様に関する文献などを読むと、考えさせられるんですよ。私を滅して教義に尽くす清廉さは同じ聖職者として憧れますが、一人の人間としては苦しい生き方だと思う程度にわね」
「そしたら現代の教皇がそんな慣例をぶち壊せばいいでしょ、欧州最強っていう話だし?若くして権力を手中に収める頭脳もあるし?」
「疑問系なのが苛立たしいですね。異端者に唆されるのは腹立たしいですが、言っていることは正しいですね。私が動くと欧州が荒れますので、唆した責任は取ってもらいましょうかね」
「やだよ、自分で何とかしてよ。僕が出来るのは妹を愛でることと、社員のやる気が狂ってる会社でアニメ作ることだけだよ」
「あーねえさま、そうですアニメとゲームおくってください。エリスのくにだとニホンよりおくれるです、たのしみにしてるのにみれないのかなしいです」
アニメもゲームも問題作が多いからなぁ、乙女ゲーとか送っても大丈夫なんだろうか?
「送り先は私にしてください、検閲して問題なさそうなら聖女様にお渡しします」
「うん、僕もそのほうが良いと思う。教皇が問題ないって思ったのだけ渡してあげて、僕の会社の作ったのってとんでもないのが多いから」
「エリスのまわりにもねえさまのファンおおいです、デーモンをあんなふうにしえきできるゲームはじめてみたです」
勢いで作ったメガテンっぽいゲーム爆発的に売れたんだよねぇ世界規模で…
苦しめられてきた敵を使って、世界を救うって設定がよかったみたい。
各国に伝わる聖者の伝説なんかに当てはめて、奇跡の執行者はこのような人物だって物議を呼んでる。
ただのゲームなんだよぉ普通に遊んでよ。
「カードゲームもはやってるです、あとでヒスイたちとデュエルするです」
前線以外は余裕がある暮らしが行えるんだけど、娯楽が少なかったのかな。
前世で著名な人物も、亡くなってることが多いから特定の分野で発展が遅れたりするんだよね。
「異教徒の思想が世の中に広まるのはよろしくないのですが、確かに面白いものが多いですからね」
「鬼との戦いばっかりだから、人同士の争いって話が受けるんだろうね。僕としては、戦争の悲惨さをもっと伝えて良ければって思うよ」
「確かにそうでしょう、人同士の争いほど無益なことは無い。でも争いの火種を振りまいてる異教徒が言うと、説得力がありませんね」
「自分の教えを一番と捉えてる人が、争いが無益とか言っても説得力がないよね」
僕と教皇は笑いあう、目は笑ってないけどね。
「ねえさまねえさま、エリスともおはなししてください。あんまりあえないです、あえるときにいっぱいおはなしするです」
「そうだね、いっぱいお話しようね。後で着物とかも来てみようね、エリスだったらきっと可愛く着れると思うよ」
「わぁきものきょうみあるです、レンがまえにきてるのみたです!たのしみです」
はぁかわぃぃ
ペロペロペロリンってしたいぐらい可愛い、ちょっとだけ、チョットだけだったら…
「異教徒のその顔は、人がしていい物ではありませんね。聖女様、一度翡翠嬢の所に行きましょう。着物を選ばねばなりませんよ」
「はーいヒスイのところにいくです」
教皇め、良くやったと言っておこうじゃないか。
危うく理性が焼き切れかけてたからね、エリスが悲しむようなことはしたくないんだけどさ。
衝動が抑えきれないってことはあるからね、しかたないよね?
着付けをしたエリスはと~~~~~っても可愛くて、写真を無限に取ってしまった。
翡翠が嫉妬して、頬をぷくーっと膨らませてたのでそれも写真に収めてから膨らんだ頬をつんつんした。
ぷしゅーっとしぼんでいくところを、僕の脳内に焼き付けたのは言うまでもないね。
無限可愛い妹と、一緒に居られるなんて僕は幸せ者だ。
デロンデロンにとろけてたら、妹達から気持ち悪いって声をそろえて言われた…
無限可愛い妹に罵られるなんて、新しい扉開けそう。
ゲームではヒロインたちはLV10からスタートする
瑠璃のハチャメチャトレーニングで今からでも戦場で、かなりの戦果を上げれるレベルになってる
ゲームと一番乖離してる部分かもしれない




