まりょくのべんきょ~
おじいちゃんの付与魔法講座
ざっくりと
さぁ!今日から魔法の勉強だ。
僕と奈央が四神のお爺ちゃんに教わって、翡翠と里兎が皇のお爺ちゃんに教わる予定だったんだけどみんな揃ってお爺ちゃんに教わることになりました。
それぞれお爺ちゃんの家に行く予定だったんだけれど翡翠が、
「おねーちゃいっそじゃなーならいきたくなー、おじいちゃすきだけどおじいちゃのいえきらー」
と言い出したのが原因。
どうしてなの?って聞くと皇のお爺ちゃん家にいる人達が僕の事を馬鹿にしてたみたい。
姫の力を持っていないのは事実だから、僕は気にしてなかったんだけれど翡翠は嫌だったらしくそれを聞いたお母さんもこわ~い笑顔で電話をしてた。
お父さんとお母さんから僕にそんなことを言われたか聞かれたので、
「大事になると思ったから黙ってたの、本当のことを言われても僕は気にしないよ」
っていったらなんか抱きしめられた、事実は事実として認識してるだけなのになんでだろう。
と、まぁこんなことがあった結果今お爺ちゃん達の魔法講義が我が家で開催となったわけです。
「魔法というのは自身の魔力を体外に放出したり、身体強化を行ったり、物に付与したりすることが基本になる。具体的に行う行動を想像すればするほど魔力の消費量が上がっていくのじゃ」
「放出や強化は皇のが教える、付与に関してはワシが教えよう。付与はワシの家伝じゃからの」
四神と言えば魔道具、魔道具と言えば四神なんて言われるレベルだもんね。付与魔法は僕も調べて独学でちょこちょこやってはいるけれど、専門家から話を聞ける機会は大事にしたいね。
「お爺ちゃん質問があるんだけど、1つの付与を途中まで進めて途中から続きをすることは出来ないの?」
「ふむ、出来はするが熟練の技がいるの。具体的なイメージを維持し続けなければいかんから、口で言うほど簡単ではないの。イメージのズレが大きければそもそも付与が出来んし、ズレが小さくとも完成時の精度が低くなってしまうからの。」
「そうなんだ、絵を描くみたいなイメージでやればうまくやったりできないの?」
「そのあたりは個人の感覚じゃからの、同じやり方でうまくいかないことの方が多いの。」
なるほど、魔力量も人によって違うから同じ感覚だとできないか。
でも付与もイメージを明確にすればするほど、魔力持ってかれちゃうんだよね。
「そうじゃ、瑠璃にはこれを渡しておこう。この腕輪はの、自身の魔力を100としたときの残量を表示してくれるものじゃ。瑠璃は無茶をするでの、10%を下回ると周りの大人に連絡がいくようにしてある」
お爺ちゃん…便利だけど便利じゃない物くれてありがとう。
まぁついこの間倒れたばっかりだから拒否できないけどさ、まさかここまで対策されるとは思ってなかったよ。
瑠璃設定
一人称は僕、長年染みついたものが抜けなかった。
苦手な物はスカート、基本的にはパンツスタイル。
髪を伸ばすのは、洗うのも乾かすのも手入れも面倒なので反抗する。
結果ショートカット僕っ娘が誕生した