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ぽーいとすてる

お読みいただきありがとうございます

増量キャンペーン2回目で早くも半分の文字数に…

これくらいの文字数が個人的に書きやすいかもしれない。

義手の調整したり、レーションのさらなる改良に取り組んだり、お爺ちゃんと変な武器作ったり、社員を遠い目で見つめたり、妹と遊んで遊び倒してたら年が明けてました。

今年は皇のお爺ちゃん家の新年会に参加することになったよ、仰々しいからちょっと苦手なんだよね。

初日の出を拝みながら祝詞上げて、名家に相応しい格を備えた儀式なんだよね。

お祖母ちゃん筆頭に女性衆は、ガチおせち作ってからお休みしてる。

僕もお手伝いしたけど、黒豆煮るだけでも大変だね。

そうそう、僕はずーーーーーーと気になってたことを聞いてみる


「お祖母ちゃん、あの時の叔父さん達って結局どこにいるの?」

「あらぁそんなこと気にしないでいいのよぉ」

「いやいや、気になるよ。僕のせいでどうにかなってるんだとしたら気に病むよ」

「瑠璃はやさしいわねぇ~そうね~成人したし教えてもいいかしらね~」


未成年には聞かせられないって…こと?


「最近新しいお社をお山に建てたでしょ~」

「うん、そうみたいだね。作るのに従事してたってこと?」

「お社を作るにわぁ~柱がいるのよねぇ~」

「建物だからソレはいるでしょ」

「うふふ、そうよね~いるわよね~」


結局何をしてるかは教えてくれないのかな、でも柱なければ建物何て建てれないのに何を言って…え?まさかそういう人柱的な?神への贄的な意味での柱ってこと!?

何時もふわふわ優しいお祖母ちゃんが急に怖くなってきた。


「あらあら~皇に類するんだからぁこれくらいの事で動じちゃだめよ~」


僕は震えながら後ずさる。


「冗談よ~怖がらせちゃってごめんなさいね~」

「本当に?本当に冗談?」

「うふふ」

「ひっ」

「本当よ~瑠璃の反応が良いから調子に乗っちゃったわね~ゴミは中東にポイしたわよ~」

「それもそれで怖いよ…」

「だって~視界に入れたくないでしょ~だからポイしちゃいましょうね~瑠璃のお願いが無かったら~どうなってたかわからいのは本当よ~」


お祖母ちゃん怖い、僕は近くにいたお母さんにしがみ付く。


「あら、瑠璃ってば甘えん坊さんね。でも駄目よ、この程度で狼狽えてたら皇の家では生きていけないわよ」

「ぼ、僕は四神だもん皇じゃないもん」


うわーーーって僕はその場から逃げ出す。

神事が終わってお酒を飲んでるお父さんのもとへ。


「おとうさぁぁぁぁん」


ひしっと抱き着く。

大好きな人の怖い面を見ちゃって、僕もうどうしたらいいかわかんないよ。


「おぉどうした瑠璃新年早々。素直に甘えてくるなんて今年はいい年になりそうだな」

「お祖母ちゃんと、お母さんが怖いこと言うんだ」

「あ~アレか。アレは怖いな、本人たちは遊んでるだけなんだけどな」

「遊んでる?」

「悪戯してる程度の認識なんだけどな、シャレになって無いんだ」

「名づけと、この悪癖を引き継いでしまったのは問題じゃな」

「お爺ちゃんも何言ってるの?」

「妻も娘もこの二つが欠点なんじゃ、わしも色々と嘘か真かわからんことを言われる」

「じゃああの時の叔父さん達は、今も元気に暮らしてるんだね」

「それはそれ、これはこれじゃ」

「もうヤダーーーーー」

「元気に暮らせるかは本人次第じゃ、中東では家もあれば仕事もある。そこからは当人の器量次第よ、瑠璃が気にすることではない」

「でもでも、僕のせいで国外になんて酷すぎるよ」

「皇とはそれだけ重いんじゃよ。四神とは別の意味でな、あ奴らは人間味が薄いしのう」

「義理父さんは核心を突きますね、四神の家は表面上は普通ですけど機械みたいなところがあるので。まあ俺はそれが嫌で飛び出したんですけどね、親父もお袋に出会うまでは似たような物だったみたいですし」

「どっちもどっちじゃ、良い悪いで語れるものでもあるまい。それだけ血を重ねてきた一族同士じゃからな、お前はお前らしい家を作っていけばいい」


良い話してるんだろうけど僕の事を放っておかないでよ、酔っ払いめー

ふんだ、それなら僕だって飲んじゃうもんね。

そう思って近くにあったコップにお酒を注いで、グビっといこうとしたら取り上げられた。


「お母さんとの約束守れないのかしら?」


ぴゃ

僕はもう錯乱状態だよ。


「怖がらせすぎちゃったわね、でも瑠璃はお酒飲んじゃダメよ。安心してお母さんの知る限りで、皇が消した分家は両手で足りる程度だし最近は消えた分家も人もいないから」

「微妙に安心できなくするのやめてよぉ」


僕泣いちゃう、もう無理。

最近よく泣いてる気がするけど、コレはしょうがないと思うんだ。


「お母さん!お姉ちゃんイジメちゃダメ!!」


僕は翡翠に縋り付く


「お姉ちゃん泣かせるならヒーお母さん嫌いなるよ!」


妹が最強です、はい。

うわーんってなってる僕を翡翠がなでなでしてくれる。

何時もと逆だけど、これはこれでありだぁ。

なんて思ってたら、翡翠にペイってすてられた。

愕然として翡翠を見ると


「あ、お姉ちゃんごめんなさい。なんかね、こうしたら面白いかなって思っちゃったの」


なんてこったい、しっかり血を引いてらっしゃるじゃないですか。

これにはみんなで苦笑い、ってばかぁ僕は傷ついたんだぞー

お正月からやさぐれて、初めてお祖母ちゃんとお母さんと翡翠を完全に無視してしまった。

お父さんとお爺ちゃんに甘えてたので、二人はホクホク顔だったよ。

おねーちゃんごめんなさいゆるしてーって翡翠がギャン泣きしてたのをみて、ゾクゾクっとした快感がね、こう来たんだけど


「瑠璃そこで踏みとどまれ、そっち側に行っちゃだめだ。お前は凄くてカッコよくて可愛いお姉ちゃんなんだろ、妹が泣いてるんだぞなにしてるんだ」


お父さんに言われて僕は慌てて翡翠を抱きしめて、もう怒って無いよって大丈夫だよって言ってあげたんだ。

僕と翡翠が踏み外しそうになったら止めてねって、お父さんにお願いした。

アレはやばい、踏み越えてはいけない何かだ。

僕も血を引いてるんだなぁって思う反面、僕はこんなことしないぞって誓った。

自分が怖くなるね。

悪い癖

人それぞれ色々と悪い癖があります。

筆者の悪い癖は、眼鏡をかけたまま寝ることです。

瑠璃の悪い癖は、妹を見てぐへる・自分に向けられた好意に鈍感・自分の評価が低い

妹から向けられる愛情には敏感に反応するんですけどねぇ

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