ぜんせのちしきしぼられる
お読みいただきありがとうございます
生まれ変わったときに、今好きな物がなかったら発狂する自信があります。
そういえば何時からOVAって、ODAって言うようになったんでしょ?
僕の会社は主にカードゲームで稼いでる、隙間に潜り込んでウハウハと稼いでる。
でもね、もう一つやりたいことがあるんだ。
アニメ作ります!ロボットがガッシャンガッシャンでギュインギュインなの作るんだ。
何時もは丸投げしてる会社の会議で、次の目標として打ち立ててみたんだけど。
オタクしかいないから、盛り上がっちゃって大変だった。
とりあえず企画書として出したのは、ガン〇スターまるパクリの作品。
この世界に存在してないから、完全オリジナルになる。
OVAで出すってことで決定して、優秀な社員が動き出す。
社長もっとアイディアあったりしないですか!なんて言われたからガ〇ダムの構想を語ってみたら、やっぱり社長は最高だぜぇ一生ついていくぞぉって言われた。
お給料もちゃんと出してるし、お休みもしっかり取らせてる。
調子に乗ってゲームも作ってみようか、何て言ったら食いつかれた。
乙女ゲーでも作ってみてもいいかもね
「るるるる瑠璃ちゃん、天才、凄い、奇才、天才、そんなはっそうなかぁったぁ」
って無天さんが狂喜乱舞。
乙女ゲー無かったらしい、無天さんが陣頭指揮を執りゲーム会社と提携して開発するってすごい迫力で言ってた。
刀とか擬人化させても面白いかもね、って流れで言ったら社員全員に迫られた。
おらぁ社長の才能を搾り取るぞぉ
新しい世界が開ける気がする、もっともっと語って頂戴
ひひひ、入社してよかった次のステップに進める
搾り取れぇ、この社長まだまだかくしてるぞぉ搾り取れー
ふふぃふぃっふぃふふふふぃひ
でゅふふ、最高でござる
こわひ
僕は休憩なしで、色々なことを喋らされた。
お昼過ぎに会議始めたのに、解放されたら朝になってた。
フラフラしながら会議室から僕は出たけど、他の皆はギラギラした目でまだ話し合ってた。
余計な燃料を過剰に与えてしまった。
ベッドに倒れこんでその日の夕方に目が覚めたんだけど、うちの社員は仕事が早くってねもう各企業との打ち合わせを終えてきてた。
無天さんがニッコリ笑顔で文字通り山のような書類を手渡してきたんだ、今日中に目を通せって。
翡翠と一緒にいる時間が減っちゃうから何とか断ろうとしたんだけど、てててって走ってきた翡翠が一緒に見る!って言いだして逃げ切れなかった。
書類の山と格闘しながら、コレはこうアレはこうって話を続けご飯を食べてまた続け…
会社作るんじゃなかったかもしれない、僕が余計なこと言わなければいいだけなんだけどさ。
「お姉ちゃん、ヒーこれが好き」
「およ、どれかな。わぁこれか、あんまり翡翠にはこの道を進んで欲しくないんだけどね~」
「ダメなの?なんで?」
「ん~なんて言ったらいいのか」
「ひひひ翡翠ちゃんは、カッコいい男の人が好き?」
「この女の人が可愛いから好きだよ、男の人はお父さんのがカッコいいよ自由お姉ちゃん」
翡翠が指さしたのは遥かなるプリンスさまってゲームの企画書、なんか合体してるぅ
仕事が早すぎる、もう設定資料の形になって届いてる…
「悪魔合体みたいなことにタイトルがなってる」
「ふひひ、瑠璃ちゃんまだまだアイディアがあるんだね。お話しようね、さぁお話しして」
しまったーそれもないんだった、もうやだぁ。
仕方ないので概要を話していく、今も伝わる鬼を使役して合体させてより強力な大鬼にして進めていくRPGって話しておいた。
僕が話し出すと無天さんは、すぐに録音してデータを会社に転送してた。
1年後に数々のゲームが発売されアニメが放映される、今までにないジャンルや発想からなるそれらをユーザーは歓喜で迎える。
そして、どのゲームやアニメにも同じ会社が企画立案で絡んでいることで話題になる。
カードゲーム業界を作り上げた会社であり、ゲームやアニメにも旋風を巻き起こす。
社長が全ての企画を立案し全てヒットさせるという、モンスターが生まれた。
莫大な利益を上げたその会社は、慈善団体を立ち上げる。
新な義手、義足の補助を目的にした団体で、低金利での融資などを行い始める。
報道各社は是非一度インタビューをさせてくれと、詰め寄るが全て門前払いされてしまう。
その会社では週に一度叫び声が聞こえるらしい
「やだやだ、もう会社辞める。誰か引き継いで、僕もうヤダよぉお金いらない助けてー」
「むむ無理だよぉ、瑠璃ちゃんしか思いつかないことが多いんだよぉ」
謎の会社の社名はシスタープリティ
誰が社長なのか伏せられ、顧問に関東方面司令長官が在籍する不思議な会社である。
今回の会議で製作が決定したもの
アニメ10タイトル
ゲーム7タイトル
小説3タイトル
漫画5タイトル
クリエイターを新規に30名ほど雇用
何とか逃げたい瑠璃と、絶対に逃がさない社員の戦いは続く




