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ひさびさのしょーとなにちじょう

お読みいただきありがとうございます

思いついたものの膨らませきれなかった子達をそっと

出汁


「ん~あれ?うぅん?」

「何してるの?」


僕と奈央でお風呂掃除してるんだけど、湯船の残り湯がキラキラして見える。

奈央にそのことを言ってみると、僕だけじゃなく輝いて見えるって。

何でだろうって二人でお掃除を忘れて考え込む、昨日最後にお風呂に入ったのはお母さんと翡翠だったはず。


「二人の出汁が出てるってこと?」

「馬鹿なこと言わないの、出汁ってなによ出汁って」


ため息つかれるけど、だって他に考えられることって何かある?

お母さんがお掃除の進捗具合を見に来ので、聞いてみる。


「あぁそれは私と翡翠の魔力が湯船に流れ出たのよ」

「ほら、二人の出汁だったじゃない!いただきます!!」


残り湯を掬って飲もうとしたら、お母さんに羽交い絞めにされる。

お母さんの目くばせを受けた奈央が、湯船の栓を外して流していく。


「ああああぁあ、ダメだよ勿体ない捨てるだなんて。僕が全部飲むから、放してお母さん!」

「馬鹿なこと言ってるんじゃありません、飲もうとするなんてなに考えてるの!」

「だって、だってぇ。大好きなお母さんと翡翠の出汁が効いてるんだよ、飲まないわけにいかないじゃない!」

「え、瑠璃。貴女まさか、毎回飲んでたりはしないわよね?」

「そんなことしてないよ、今回はキラキラしてて神聖で美味しそうだからだよ!」

「毎回飲んでなかったのは良かったけれど、何かあれば飲むってことね・・・」



お昼休み


「おーい四神、バスケしようぜ」

「はぇ?珍しいね僕誘うなんて」

「その義手は性能良いんだろ?だったら久しぶりにどうかと思ってさ」

「あ~そういう事ね、良いよ久しぶりにやろうか」


僕は甘木君に誘われて、お昼休みにバスケをすることにした。

何年ぶりだろう?上手くできるかな?


「よし、アレやって驚かせてやろうぜ」

「久しぶりにやるのに無茶言うね、失敗しても怒らないでよ」

「大丈夫だって、四神なら出来る」


僕よりも自信を持ってる甘木君の言葉を信じてみるか。

試合が始まると流石にこの世界のメインスポーツ、レベルが高いね。

スルスルとドリブル突破する甘木君に、キャーって黄色い声援が起こる。

中々モテるんだね~なんて考えながら、ゴール下に入り込みジャンプする。

完璧なタイミングで甘木君がパスを出してくれたので、そのままゴールに叩き込む。

久しぶりの感覚だったので、ゴールに少しぶら下がってから着地する。

体育館が静まり返ってるので、なんで?って首をひねっていたら甘木君にハイタッチを要求されたのでパシンと答えた。

その瞬間に体育館が、うぉぉぉぉぉって歓声に包まれる。

なになにどうしたの?


「あんなダンク決める奴は早々いないんだよ、四神に驚いてるのさ」

「えぇ甘木君も出来るでしょ、そんなに凄いかなぁ?」

「これだから、まぁいい次行くぞ」


大体さ、僕が目指してたプレースタイルはみっちゃんなわけ。炎の男を目指してるのにダンクしてどうするよ。

ということで、スリーを狙うよ。

甘木君が切り込んでそのまま決めたり、僕が外から決めたりで試合はかなり早く決まった。

相手がお手上げだったので、そこでお終い。

久々にバスケしたけど面白かった、またやってもいいかな。

後日バスケ部から勧誘されたけど、断ったよ。

真面目にやったら翡翠との時間減っちゃうからね。

そう言えば試合してから、下駄箱に手紙が入ってることがあるんだけど。

入れ間違えが多いんだね、差出人の下駄箱にそっと戻してる。

もっとちゃんと調べてから入れなきゃダメだよ、奈央と甘木君が歯ぎしりしてるけどなんでだろ?


プライド

「カイル様いきますよー」

「いつでも来なさい、イージスの名は伊達ではないところをお見せしよう」


我が家にやってきたカイル様に、お母さんの結界を貫いたって話をしたら目つきが変わってね。

カイル様と勝負することになった、防御魔法に自信があるから試さずにはいられないらしい。

僕はもう捨て鉢でカイル様の魔法に突っ込んでいく


「どうにでもなれぇバンカー!」


ミシャって音がして、カイル様の防御魔法を突き破った。

そしてドサッと崩れ落ちるカイル様、慰めるお母さん、ハンカチを噛みしめてキーってするお父さん。

もうわけがわからない空間の出来上がり。

これ僕が悪いの?


「はぁこんなものを作られると困るんですけどね。デーモンとの戦いが終わった時は、日本を仮想敵国にしないとだめですね」

「物騒なこと言わないでよ、科学が進歩しただけじゃない」

「1歩位の進歩であれば我々も受け入れますが、カイルの魔法を貫くなんて何歩進めたと思ってるんですか」


教皇がやれやれって感じで僕に言ってくる、正直なんかすごいもの出来ちゃった感は確かにある。


「ねえさますごいです!エリスはおどろきました!」

「でへへへ、凄いでしょ」

「はいすごいです!ねえさますごい!」


僕はエリスときゃっきゃと喜ぶ。

まさか前世のアニメを再現しようとしただけとはだれも思うまい…

バスケ

魔力有と魔力無しの二つのルールがある。

お昼休みのバスケは魔法無し

魔法有のバスケは、バスケって言うかパスケって感じの別物


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― 新着の感想 ―
[一言] 更新お疲れ様です(`・ω・´)ゞ 個人的なちょっとした違和感?なんですけど瑠璃の変態度が急に上がりすぎてないですかね? 誰目線だよってことになるんですがちょっとやりすぎかな、、、と思うんです…
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