かそうとしゅうち
お読みいただきありがとうございます
欲望に素直な娘
この世界ではハロウィンが浸透していない、もっと言えばバレンタインもクリスマスもいまいちだ。
企業努力が足りてないと言わざるを得ないね。
そんななか僕は、なんとかしてハロウィンを行いたい。
何故かって?可愛い妹達のコスプレが見たいからさ!ほかに理由なんていらないよ!
奈央には、ま~たこいつ変なことし始めたって目で見られてるが効かないぞ。
強い意志で、片手でチクチクと作ったコスプレ衣装を皆に渡して土下座する。
「お願いします、どうかこの衣装を着てください」
やばい、何かに目覚めそう。妹達からの冷たい目線が心地いいよぉ、もっと、もっと僕を見て。
はぁってため息つかれたけど皆着てくれるみたい、ありがとうございます!
「エントリーナンバー1番!何時も可愛いあの子が今日は綺麗な吸血鬼に、ぜひ僕の血を吸って!翡翠の登場だー」
僕はノリノリでコスプレを紹介していく、むろん撮影係も兼ねて。
「お、おねーちゃんこのおようふくはずかしいよぉ」
照れてる翡翠が尊い!魔力でピコピコ動くようにした翼と、大胆に開いたお腹周りがキュートだね。
「エントリーナンバー2番!クールなあの子が今日は大胆な野獣に生まれ変わる、モフモフさせて!里兎の登場だー」
露出多めのオオカミ女をイメージした衣装の里兎が現れる
此方ももちろん、尻尾が魔力でピコピコ動くよ!
「がおーたべちゃうぞ?」
ちょっと照れながらもセリフを言う姿が可愛いねぇ
「エントリーナンバー3番と4番は同時に登場だー!フランケンとミイラのコンビネーション!あぁん僕を捕まえて一緒に改造してぇ。恋と鈴の登場だー」
「ねぇさまもいっしょにみいらになるんですわぁ」
「かいぞうしてずっといっしょにいるようにしちゃうの」
フランケンの鈴はメイクもばっちり、首につけたおっきなネジは魔力でクルクル回ります。
恋のミイラは、隙間から見える素肌が良いね!魔力で手から垂れ下がってる包帯がフワフワするよ。
「エントリーナンバー5番本当は可愛いもの大好き、お部屋の中は誰よりも女の子!不思議な力で変身できるようになるのを今も夢見てrr」
「なんで私だけ、暴露されなきゃいけないのよ!」
「もぅ叩かないでよ、魔女っ娘奈央の登場だー!」
僕の発言をペチンと叩いて止めた奈央だけど、一番ノリノリで猫耳魔法少女に着替えてた。
勿論魔力で耳がピコピコ動くよ!
ふへへへぇ、土下座程度でこれを目にできるなんて安いもんだじぇ。
舐めるようなカメラワークで撮影していく。ぐへへへへへ
一通り撮影して満足したころに
「おねーちゃんはきがえないの?」
なにぃまさか言われると思ってなかった、自分の分は用意してないっていうとみんな悲しそうな顔になる。
一緒がよかったかぁ、欲望のままに動いててそこを考え忘れるとは迂闊!
すすすっとニマニマした奈央が寄ってきて僕に何か渡してくる。
「衣装が無いのは分かったわ、だからこれを使いなさい。セリフとポーズを決めたら幻惑の魔法で衣装を着替えたように見えるから」
「え。これってちゃんとセリフとポーズ言わないとダメなやつじゃなかった?」
「ダメね、ちゃーんとやらないと効果が発動しないわよ。さぁ私達を見て楽しんだのだから瑠璃の番よ。しっかり撮ってあげるからね」
おのれ奈央はかったなぁ。
妹達はキラキラした目で僕を見ている、逃げ道は無い。
全身全霊で変身してやる!あぁ顔が熱いよもぅ。
何とかやりきって、みんなで遊んでたらお母さんがやってきてずるいって言いだした。
僕はね、油断慢心その他もろもろしてて言っちゃいけない一言を言ってしまった
「お母さん、もう若くないんだかr」
15歳になって、妹達の前で、漏らしました…
腰が抜けて動けなくなったよ、正直鬼と戦った時よりも怖かった。
あらあら、何て言いながら僕は首根っこをつかまれてお風呂場に投げ込まれました。
お風呂場の外に般若がいてね、すぐ洗って出てこいって言うんだ。
僕はガタガタ震えながら体を清めて、着替えたらお母さんの部屋に連れていかれる。
そこからは、何も言わずにジーっと見てくるお母さんに許しを得るために色々やった。
最終的に翡翠達が来てくれて助けてくれたけど、その日の晩御飯は僕だけおかず少なかった…
粗相をした後始末をしてくれた香奈さんにもちゃんと謝っておいたよ…
「おねーちゃんはあたまいいのに、たまーにすごくおばかさんになるの。きをつけなきゃだめだよ」
そうだね、僕もそう思うよ。
各種イベント
各国から流入してくるお祭りごとが少ないため、イベントが少ない。
日本的なお祭りにその分力が入っている。
京都が一番お祭りが派手、酒吞童子が芸事の保持をずっとしてきた結果です。




