きらきらっとしてバターン
魔法を使ってみる回
学校から帰ってきて宿題したりテレビを見てたりしていたら、妹二人が突撃してきた
「おねーちゃあそぼ」
う~む今日も元気いっぱいだね、晩御飯まで時間があるしお昼寝してエネルギー充電完了だしフルパワーだ。
よ~しお姉ちゃんに任せなさい、今日は新しいことをしてあげよう。
毎晩寝る前に練習してきたとっておきだよ、奈央ちゃんに妹達を任せて立ち上がる。
某錬金術師よろしく両手を合わせる、左右の指の合わせた部分から5本の魔力の糸を作り出す。
魔力糸であやとり開始!まぁ僕の魔力で作ってるからどんな形にもイメージできれば直ぐに変わるんだけどね。
初めて魔力糸を出せた時は、これで勝つる!!って思ったけど強度が全くなくて攻撃には全く使えませんでしたよ。せっかく糸で敵を切り裂く系の力に目覚めたと思ったのに。
まぁ色々あったけど、妹達を喜ばせることが出来るから問題ないでしょう。
「すごーぃ きらきらしてきれぇ~」
「おねぇたんすごぉい」
妹達からは好評でなにより。
奈央もキラキラした目で見てる、大成功だね。
「おねーちゃちょうちょとばせう?」
糸で蝶々を作ってたら翡翠からリクエストが来た、飛ばしたことは無いけどいけそうな気がするからやってみよう。
イメージ力で魔法は何とかなるっぽいから、しっかりとイメージする。よし、しっかりとイメージが固まったから行ってみよ~
えぃ!とやってみたら手から離れてちゃんと羽ばたいてふわふわとしてる、僕もやればできるものだと思った瞬間に意識がブラックアウトした。
目を覚ますと両親が心配そうにのぞき込んでいる。
とりあえず
「おはよう?」
挨拶は大事だよね溜息を吐かれたけどもさ。
どうやら4時間くらい寝てたらしい、結構派手に倒れたみたいでたんこぶが出来てた。
皆ぎゃん泣きして、慌てて両親がやってきて状況確認して寝かされたみたい。
「瑠璃、自分が何をしたかわかってるのかい」
お父さんが真面目な顔で聞いてくる、こっちもしっかりと答えないとね
「わからないよ、魔法の使い方教えてって言っても教えてくれないから自分で調べたんだもん。何が悪いことで、いけないことか習ってないから僕わからないもん」
あちゃ~って顔されてもさ、教えてって言ってもまだ早いって言って教えてくれないから勝手に勉強してやってみただけだしさ。子供だからって調べられないと思ったんだろうけど、こっちは転生して魔法のある世界に来てるんだから当然挑戦しちゃうよね。
「そうか、お父さんが悪かった。明日からちゃんと教えるから、もう勝手に魔法を使ってはいけないよ。他に魔法を使って何かしていることはあるかな?」
他に魔法をつかってることかぁ
「お勉強の時に身体強化魔法を使ってるよ、脳みそに強化魔法を使って一気に覚えてるの」
もう一個使ってる魔法はあるけど、こっちは僕のとっておきだから秘密にしておく。
強化魔法は田中さんに実際に見せてもらって、コツを掴んだら結構簡単にできた。僕と奈央ちゃんで勉強するときに使ってるんだ、脳に強化魔法を使って処理能力を上げて今は大学の勉強をしてる。
使い終わった後は、二人とも疲れ果てて糖分を摂取するまでぐでーってなっちゃうけどね。
「瑠璃は魔力量が多くないからあまり使いすぎてはダメよ、魔力が枯渇しすぎると命にかかわるのよ」
お母さん、そういう重大情報はもっと早く教えて欲しかった。
僕が倒れた理由は、蝶々のクオリティーアップに魔力を注ぎ込みすぎて魔力不足になったからみたい。魔力糸はいくら使っても疲れないし平気だって言ったら二人とも不思議な顔をしてる。
「糸の魔法はね、指と指の間に魔力を出してるんじゃなくて右手から左手に魔力を流して回してるだけだよ?ほんのちょ~っとだけ魔力が減ってる気がするけど、流してるだけだから疲れないもん」
なんか、僕は随分器用な事をしてたみたい。体内で魔力の流れをコントロールすることは普通だけど、体外に出した魔力を体内に戻すのは難易度が高いんだって。しかも途中で形状を変えるなんて、付与とかそっち方面の才能がないと無理だって言っていた。
「これはちゃんと魔法の使い方を教えないと、何をしでかすかわからないな」
普段の生活に魔法の練習が追加された、普通は小学校高学年から教え始めることだ。分別が付かない状態の子供に魔法を教えたらどんな事故が起きるかわからないもんね。
今回の僕みたいに…
魔法設定1
魔法はイメージを具体的にすればするほど、威力や精度、クオリティーが上がる。
半面、消費魔力も増大する。
適切な魔力消費を行えるのが、優れた魔法使い。
家電等の魔道具は電気と魔力のハイブリットで動くように設計されている。