まぜるなきけん
お読みいただきありがとうございます
初見で心奪われる乗り物ってありますよね、トライチャージャーがそれにあたります
エリス達はあの後、国賓として迎えられ仕事をして帰っていった。
またくるですって抱き着いてきたエリス可愛かった、あまりに可愛いから暫く抱きしめてたら翡翠に引きはがされた。
可愛い嫉妬しちゃってもぅ。
野戦病院でみた光景は、皆の心に残ってはいるけれど前に進めている。
鈴は奏さんに魔法の使い方をいつも以上の熱意で習ってるし、恋はお父さん経由で医薬品や医師の充実を目指してる。
里兎は魔法の論文を頑張って読んでる、何でも閃いたことがあるから自分で実現させるために努力してる。
翡翠も自分にできることってことで、鍛錬をいつもより熱心にしてる。掛け声と、打撃音の乖離が日々進化している。
皆が頑張ってるんだから、僕もやらなきゃってことで四神のお爺ちゃんと一緒に武器開発をしてみた。
「瑠璃の発想は面白いんじゃの、何をどう考えたら投網を斬鉄でつくろうなんておもうんじゃの?」
「昔は投網を投げて漁をしてたっていうし、鬼の集団にワーッと投げて捕まえて引っ張ったらスパッと切れないかなぁって」
「む~発想が残酷なんじゃの」
斬鉄を糸状にした投網をつくってみたんだけど、戦場での評価はいまいちだった。
投げるのが大変だし、鬼も逃げるからね。
上手く使ったのはきらりちゃん、上空から投げて絡めとった相手事ブンブン振り回したんだって。
もう一個作ってみた武装は割と好評なんだけどなぁ。
「有線式なのは改良したいところじゃの、なんとか無線で飛ばしたいものじゃの」
「だよねぇ。できれば攻撃もできるようにしたいんだけどね」
「そこまでやるとデカくなりすぎるんじゃの、ゴテゴテと機能をつけすぎるのは良くないんじゃの」
好評なのは人間の察知能力を最大限に利用した防御装置、名付けてシールドビット。
人だと、危機察知から脳で考えて防御魔法展開ってなるからラグがあるんだけど、シールドビットは危機察知の段階で勝手に防御魔法を展開する優れもの。
ふはははは、しかも脳波コントロールできる!
を目標に改良中、今はインコムみたいなのが限界なんだ。
最終的にロボット作るのが僕の夢、装甲に守られてれば小鬼くらいには耐えれるはずだし。
あえてモ〇ルスーツと言わない、この世界に無いし。
「瑠璃の設計はロマンの固まりすぎて形に起こすのがたいへんなんじゃの」
「えーお爺ちゃんロマン好きじゃないの?」
「大好きなんじゃの、それとこれは別なんじゃの」
今お爺ちゃんと設計してるのは、無限軌道の下半身と砲台を組み合わせたような半車両のような奴。
タンクじゃなくてヒルドなほうね。
「それにこっちもおかしいんじゃの、なんでバギーを変形させて装着できるような設計になってるんじゃの?」
「かっこいいじゃん」
「納得したんじゃの。カッコいいは大事じゃの」
僕たち二人は現在、とんでも兵器開発部って戦場では言われてるらしい。
だってここ突っ込みいないんだもん、僕の杜撰な設計をお爺ちゃんが実戦に耐えうる形に落とし込めちゃうんだもん。
混ぜるな危険ってこういうことかもしれないね。
「あ、そうだお爺ちゃん。このドリルとパイルバンカーはどうかな?」
「む、それも面白そうじゃの!ただこの前の振動破砕が実現化できそうなんじゃの。ちょっと待ってほしいんじゃの」
「やったー楽しみだね」
ズガン
僕とお爺ちゃんが、いる部屋の扉が吹き飛ぶ。
二人で恐慌状態になっているとお祖母ちゃんが入ってきた
「おやおや二人ともあたしとの約束が守れてないねぇ」
二人して時計を見ると午前3時だった、馬鹿なついさっき晩御飯食べたばっかりだよ!?
「お仕置きしなきゃいけないね、寝不足は体に答えるのにさ」
「「ごめんなさい」」
二人で慌てて謝罪する、お祖母ちゃんのお仕置きは止めてる許して。
慌てて寝る準備をして、ささっと逃げるように部屋から出る。
横になると、すぐに眠気に襲われる。
翌朝僕とお爺ちゃんは、簀巻きにされて軒下につるされた。
時間も守れない愚か者ですって張り紙と一緒に。
迎えに来た翡翠に見られた、恥ずかし、くっ殺せ!
とんでも兵器開発部
試作魔力剣
持ち手から剣の部分を魔力で作り出す。
ブォンって振ると音がする、切れ味がいまいちだった。
試作魔力銃
撃つたびにズキューンって大きな音がする。
煩いと不評
試作手甲
特殊な形状で攻撃を受け流すことが出来る。
少し重いが使い勝手が良いと好評
試作眼鏡
自身のバイタル等をレンズに映し出し状況確認を助ける。
情報量が多すぎて訳が分からんと不評




