こくさいもんだいのひだね
瑠璃の妹好きは信仰と言って差し支えないです。
「おねーちゃんからはなれて、ヒーのおねーちゃんなのーはーなーれーてー」
久しぶりに翡翠がいやいやモードになってる。
ほかの子達は受け入れたのにエリスのことは、結構かたくなだな。
あ、あの後なぜか僕の家にみんなできたよ。
移動中に教皇に布教されたので、
「僕は別の物を信じてるから結構です!」
「おやおや、仏教ですか?神教ですか?私たちの教義も素晴らしいですよ」
「僕が信じてるのは、妹可愛い教です。神様が可愛いなんて聞いたことないけど、僕の妹より可愛い存在なの?僕の妹は可愛いの!これが真理。妹は可愛い、ほら言ってみて、ほら、ほら、ほら」
「なんとまぁそれは流石に、いやぁ東の島国で新しいタイプの狂信者をみつけてしまいました。」
直々の布教を粉砕してやったぜ!
「ねえさま、ねえさま、エリスもかわいい?」
「もちろん可愛いよぅぅぅ」
「聖女様がなついてなければ、立場上問題にしないといけなかったんですけどね。まぁ今時宗教戦争しようにも、デーモンのせいでそれどころじゃないですがね」
さらっとやばいこと言われてた気がするが気にしない、妹が可愛いのが正義。
エリスも無事僕の妹になりました。美幼女ハーレムだじぇ。
奈央の視線が痛いけれど、可愛い妹の前では効果は半減さ。
そんな感じで、お話しながら家に帰ってきたんだけどさ。
お母さんに会って早々、国森さんは土下座してた。
僕ね、初めて見たよ動作の初動から終了まで見えない土下座なんて。
武術を齧った程度の僕の目には、直立状態から瞬時に土下座に移行してたんだ。
どんな生活してるの国森さんは?
家に来てた恋と感動の再開をしたエリスは、僕の膝の上にスポンと収まって動こうとしない。
そしたら翡翠がぷんすかぷんだよ。
エリスを引っ張って剝がそうとするんだけれど、エリスも僕にしがみついて抵抗する。
これは、僕の言いたいことリスト上位にあるあのセリフを言わないと
「僕のために争うのはやめて」
「おねーちゃんそうおもうなら、このこどかすのてつだって」
「ねえさまは、やっぱりエリスのことじゃまですか、はなれたほうがいいですか」
ひょえぇー僕にはどっちかを選ぶのなんて無理だよぉ
なーんてね。
僕は妹の見方だけど、一番は翡翠だからね。すんなり選ぶよ。
エリスを膝から降ろして、翡翠を膝に乗せる。
「翡翠はなんでエリスは嫌なの?皆とはすぐ仲良くなったのに」
「みんなはね、おねーちゃんとろうとしてないもん。このこはおねーちゃんとろうとしてるもん。だからきらい」
「エリスも、ねえさまをひとりじめするようなこはきらいです」
やだぁバッチバチじゃん。
将来的に僕のせいで外交問題になったりしないよね?
国森さんはさっと目線を外すし、まさかね?
「僕はみんなで仲良くしたいのにダメなの?僕は翡翠の側からいなくなる時は、翡翠にいらないって言われた時だけだよ」
「う~~でもでも、このこすっごくかわいいもん。おねーちゃんかわいいこすきだもん」
「もちろん好きだけど、一番好きなのは翡翠だよ」
「エリスもあきらめるのですわ、るりねぇさまはひーねぇさまのことがだいすきですわ」
「やっとやっとレンのいうねえさまにあえたんだもんあってみたかったんだもん、あったらおはなしよりすてきだったんだもん」
あぁエリスちゃんがないちゃった。僕ってば罪な女だね。
膝の上の翡翠がぴょこっとおりてエリスを引っ張てくる。
眼で僕にエリスを慰めろって言ってる、やだぁ翡翠ってば良い子なんだからぁ。
エリスを抱きしめて、慰める。
それを見ていた皆が、我慢の限界だったのか僕に抱き着いてくる。
その時に知ったね、万全の状態でも8歳児2人と7歳児3人を支えるのむりぃ
皆大きくなったんだなぁ。
ソファーに倒れこんでもみくちゃになる、みんな笑顔だからまぁいいか。
教皇
若い、実力と策謀で教皇になった。
自分の望む形を実現するためなら何でもするタイプ
国と国民と信徒を思う気持ちは本物。
戦場では広域殲滅魔法を駆使して戦う、発動まで時間がかかるが発動してしまえば必殺級




