もむ?もんでもらう?
馬鹿と天才は紙一重らしいですが、うちの子は厚紙を100枚くらい挟んでる感じです。
どっちとは言いませんが。
「おねーちゃんはおむねがおおきいほうがいいの?」
「大きくなくてもいいけど、普通くらいは欲しいね」
「ヒーはおねーちゃんのおむねすきだよ」
「翡翠…」
僕は泣いたね、最愛の妹に好きだって言われて。
「おかーさんにぎゅってしてもらうとはねかえるの、おねーちゃんにぎゅっとしてもらうとぴたってくっつけるの」
僕は泣いたね、最愛の妹が思いのほか残酷で。
体鍛えようかな、大胸筋鍛えたら大きくなったりしないかな。
周りの大人で僕の気持ちを理解してくれる人は少ない、皆大きいんだ。
奏さんだって目視でCからDはある。
身長は僕のが大きいのに…
僕の前世は男だよ、でもさぁ13年も女の子してたら程よく欲しいって思うわけだよ。
毎日牛乳飲んでも身長だけ伸びてさ、ほんの少し、自分でも気が付くか気が付かないかわからない位ほんの少ししか大きくならないの。
くやしぃ、ねたましぃ、うらやましぃ
良く言うじゃん、大きいと選べる服が少ないって。
そもそも僕は選べる服が少ないの、胸で服が崩れるって前の問題なの。
そのうえ、ジャージとかで過ごそうとすると着替えろって圧力が凄いんだよ。
自分で揉んで効果あるのかなぁ?
誰かにもんでもらったほうが良いのかなぁ?
学校のお昼休み熱さにぐだりながら、奈央ととりとめもなく話してる
「ねぇ奈央」
「どうしたの、ろくでもない事でも考えたの?」
「え、酷くない?僕に対して酷くない?」
「はいはい、それでどうしたの」
「む~。えっとね僕の胸揉んで」
「は?」
凄いにらまれたし、そんなに大きな声で話してなかったのにクラスメイトの視線を集めた。
はれ?みんなどうしたんだろ?
「なんでそういう考えに至ったか、言ってみて」
「たまにお風呂に一緒に入るじゃん、その時に奈央の胸って綺麗だなーって思っt」
「そそその話はしなくていいわ」
「わがままだなぁ。ん~端折るとね、綺麗な胸を持ってる人に揉まれたら僕も同じになるかもしれないって思ったの。僕ってば天才じゃない?」
クラスがざわざわしてる。
やっぱりあの二人て…
そんな関係なんだ…
怪しいとは思ってた…
き、き、キマシタワー
こそこそと喋ってる声がとぎれとぎれ聞こえる。
奈央はプルプル震えてる。
「どうしたの、体調悪いの?」
熱でもあるのかと思って、おでこで触れて確かめる。
戸トトとトトっと尊いぃぃぃ
なんかクラスメイトが鼻血出して倒れた。
変な病気でも流行ってるのかな?
「この馬鹿るりぃぃ」
奈央は叫びながら走って行っちゃった。
どうしたんだろ。
家で頼み倒して揉んでもらったけど、くすぐったくて爆笑しちゃった。
香奈さんと丁度目が合ったんだけど、顔を真っ青にして奈央を連れて行っちゃった。
謎だね?
香奈さん
「お嬢様に手を出すだなんて、いつかは、いつかはこんなことになるのではと心配していたの」
奈央
「待って違うの、信じてお母さん」
香奈さん
「お嬢様に関する事では、信じることが出来ません。奥様になんてお詫びすればいいか」
奈央
「やましい気持ちなんてなくって、不本意だったの」
香奈さん
「お嬢様を襲っておいて不本意だなんて、なんてこというの!」
奈央
「ゆるしてよぉ何を言ってもダメなんじゃない」
瑠璃が説明して事なきを得ました。
奈央は不本意でした。
こんな理由じゃなくて、もっと順序を踏んで段階を経てなら…




