表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
51/192

しんがくからのおはなし

ダイジェストで送る日々


補足

四神家に居候した時は、何も起こりませんでした。

だってみんな、図面引いたりするのに集中しすぎてるんです。

技術や一家では、どうこう口を動かす前に図面を引きます。

瑠璃に会う義手を作れるように、自分たちで旋盤使ったり研磨します。

四神の家が優しいわけではなく、ある意味残酷です。

子供用義手の技術を洗練するためだけに動いているので、瑠璃自体には無関心です。

心配してるのは祖父母だけでした。

ちょっと表現できる気がしなくて、カットしてます。


あ”次回更新と次々回更新分は問題作と自分の中で定義しています

僕の日常が帰ってきてから、早いもので半年がったたよ。

無事に中高一貫の学校に進学できた。

関東では1番と言われる学校で、受験したんだけど主席入学だよ。

僕ってば賢いね。

この半年間で、奈央との事件がいくつかあったので紹介していくよ。


1つ目はあの後すぐの夏休み明けに小学校に行ったとき


「おい片腕、夏休み中に何やらかしたんだよ」

「ちょっと妹達を守るために、鬼とバトルしただけだよ」

「マジか、すげぇな詳しく聞かせろよ!」

「いいよ~だけど、見た目であだ名をつけるのは減点だね。最近いい感じになってたから僕は残念だよ」

「そんなんになってたら、しょうがねぇだろ」

「確かにそれはそうかも」


こんな会話をしてたら、横からとんでもない殺気を感じたんだ。

今までと同じように話しかけてくれたのが嬉しいから、ダメだよって言ってその場を収めた。

気を使われるよりこっちの方がよっぽど良いんだけどね。



2つ目は新しいお家に越して3ヶ月くらいたっての出来事


「奈央いらないもの捨てたいから手伝って~」

「良いわよ、それでどれがいらないものなの?」

「えーっとね、ここからここまでと、あそこからあの辺までだよ」

「ちょっと、いま瑠璃が言ったのって集めてた漫画とか楽しそうに遊んでたゲームじゃない。急にどうしたのよ」

「いやぁストレスがたまっちゃうから、無いほうが良いかなって」

「ストレスって、大事な物じゃないの?」

「ページめくるときに抑えるのとか、前と違ってうまく遊べなかったりしてさ」


そう言って僕は、右肩をさする。

今まで出来てたことが上手くできないとき、もどかしい時につい触っちゃうんだ。

治したほうが良いとは思うんだけど、変な癖が出来ちゃった。

「ごめんなさい」

「うぇ?量が多いからやっぱり手伝ってくれないの?

「手伝うのは手伝うけど、考えればわかることだったのに。瑠璃の側にづっといるのに気が付けなかったから」

「いいよいいよ、僕は気にしないから。こんなことはこれからいっぱいあるだろうし、そのたびに奈央が悲しい顔する方が僕は嫌だよ」

「私は気にするの。捨てるだなんていわないで、いったん別の場所にしまっておきましょう」

「あ~そうだね、お母さんに相談しよう」


このあと奈央がいつも以上に過保護になったよ。



3つ目はつい最近の出来事


僕ってば賢いじゃん?主席じゃん?片腕ないじゃん?そこそこ可愛いじゃん?

イジメられたよ。

言葉の暴力を、体の事で同性の子達があることないこと言ってくるわけ。

毎日違うこと言われるから、ボキャブラリーの多さに単純に感心してたんだけど。

ある日のお昼休みに校舎裏に連れていかれて、不良グループに囲まれたの。

僕はもうテンション上がりっぱなし、だってこんな古典的な方法で来るとは思わなくって面白かった。

中高一貫の悪いところで、高校生の不良も混じってたんだけど。

流石にこれはやばいかなって思った。

だってやらしい目で見てくる人達とかいてさ、鬼とは違う嫌悪感を感じたんだ。

何とか逃げなきゃなーって思ってたら


「貴方達なにしてるの?」


奈央が来てくれたんだけど、聞いたことも無い冷たい声だったんだ。

そこからは、もう大変。

奈央VS不良グループ30人の開戦

強かったなぁ、男性の急所を躊躇なく踏みつぶしたりして殲滅してた。

僕も参戦しようとしたんだけど、そのタイミングで甘木君が奈央に加勢したから見せ場をつくれなかった。

結構な騒動に先生達が駆け付けた時には、不良グループは呻き声挙げてたよ。

奈央も甘木君も怪我してたので保健室に連行。

不良たちは、病院へ搬送。

保健室で事情聴取されて、先生から


「イジメを見過ごさない正義感は素晴らしいが、流石にやりすぎ」


っていうありがたいお言葉を二人は頂いて、1週間の謹慎処分になりました。

僕の担任もイジメを見て見ぬふりしてたのが明るみに出て、別の人に変わった。

新しい担任の先生すっごいの、ふくよかな女性なんだけどね。

後姿が丸なの。まん丸に見えるの。

お月様とか目じゃない位まぁるいの

話がそれたね、後で奈央に話を聞いたら


「頭に血が上って、記憶が無いの。どんなことをしたのか覚えてないなんて残念だわ、瑠璃をイジメた奴らを処理したっていうのに」


なんていうのさ、バイオレンスだよね。

この事件以来奈央にはあだ名がついたよ、黒百合だって。

本人はそのあだ名が恥ずかしくってしかたないみたいで呼ばれると、顔を真っ赤にしちゃって可愛いんだ。


「ねぇねぇ黒百合様、宿題見せて」

「瑠璃怒るわよ、私が恥ずかしがってるの知ってるでしょ。やめてほしい本当に」

「だねぇ黒百合とちがって奈央は良い匂いするもんね」


抱き着いて、クンカクンカ、ハスハスと匂いをかぐ。

良い匂いするんだよね、同じボディーソープ使ってるはずなのにさ。

匂いを嗅ぎ続けてたら、頭をはたかれた。

めちゃくちゃいたい、本気でたたいたみたい


「ばばばばっばば馬鹿なことしないで、この変態」

「ふははは、僕が変態だとしてもそれは、変態という名の淑女さ!」

「淑女って言葉を貶めるんじゃないわよぉぉぉぉぉ」


反応が可愛いんだよね、やめられないとまらない。

次は首筋でもなめてやろうか、ぐへへへへへ

キャラ紹介

甘木健也(あまぎけんや)

ゲームでは初恋の相手を殺した鬼に復讐を誓うモブユニット

タンクとして優秀で育てればワンチャンの人気モブ

暗い雰囲気と、周囲を守ろうとする熱さがある。

この世界では、裏でファッキン抜け駆けくそ野郎と言われている。

瑠璃も奈央も美少女、その美少女に気軽に話しかけるイケメン。

しかも傍から見れば明らかに好意を向けている。

ぶっちゃけ瑠璃がイジメられたのはこいつの影響が5割くらいある。

小学生から一緒のクラスで、瑠璃に負けないように勉強も運動もしてるのでゲームの中盤くらい強い。

以前にも登場したことがあって、瑠璃にあだ名を採点されてた男子である。

家族と奈央を除けば一番瑠璃の事を理解している。

ある意味では、瑠璃の一番の理解者でもある。

奈央は敵意を向けているが折れない心で立ち向かっている。

瑠璃は友達としか思ってない。


がんばれ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ