すとれすばくはつ
首を寝違えました、新しい枕を買おうと思います
奏さんの魔法のおかげで前世であれば辛く苦しく、長い長~いリハビリが必要になるところを1月の入院で済むことになった。
今日は大人が大勢やってきてる。
最初は普通にお見舞いだったんだ、娘を守ってくれてありがとうとか褒められたりしたんだ。
流れが変わったのはあの爆発はどうやったのかって聞かれてから、翡翠がお姉ちゃんは凄いって自慢したみたいで皆で聞いてきた。
上手く誘導されて喋ったら叱られた。
酷くない?ちょっと利き腕を爆発させたくらいでさ、嚙み切られちゃった物を有効活用
しただけなのにさ。
普段の僕なら思っても口には出さないんだけど、体が動かないストレスと僕の事を思って言ってるって解っても皆から叱られてつい
「お爺ちゃんも、お父さんも、お母さんも、瀬場須も、きらりちゃんもみーーーーーんなで僕の事叱って来るけど、誰も僕たちの側にいないからこうなったんじゃないか。あの時は誰もいなかったのに今日は皆いるんだね。そもそも付与だってそんな状況にならなければ、一生使わないような制限をかけたお守りみたいなものだからね。右肩を噛み切られた攻撃だって運よく避けれただけなのに、怪我しないようにそれを全部避けろっていうの?僕には無理だね。僕は弱いから色々やったし考えた結果こうなったんだ、僕だって生きてるし皆怪我もなかったのにこれ以上何したらいいのさ」
言った後に、これは不味いと思ったけど時すでに時間切れ。
大人たちは僕の事を心配していて、もう危ないことをして欲しくないから言ってしまったって謝ってくる。
言っちゃった僕は感情の落としどころを見失って許すことが出来ない。
前世も含めればこの中でもかなり年長なのに、感情が高ぶってどうしようもない。
そんな中で病室に来てから黙っていたお祖母ちゃん達が
「あらあら今日は良い日ね~」
「本当にそのとおりだね、旦那や子供らが見当違いなことを言い出した時はどうしてやろうかと思ったよ」
僕を含めた全員が驚いて二人を見つめる。
「でも瑠璃にもこまったものね~、ここまで追い込まれないと感情をぶつけてくれないんだもの~いっつも解ってますって顔して黙っちゃうから心配だったのよ~滅多に本当の気持ちを出さないから加減が出来てないのね~」
「大体が、この子にもう無茶するなっていうのが無茶ってもんさ。翡翠達に危険が迫ればまた何かやらかすんだ、それに言ってることも正しいさ。わたしらが油断してたせいで危険が迫って、腕一本でみんなを守ったんだ。大したもんじゃないか」
「でも勿体ないわね~、折角綺麗なのに選べるお洋服が減っちゃったのは残念ね~。瑠璃用のブランドでも立ち上げちゃうおかしら~」
「無くしたのが足だったらあたしが義足の使い方を教えて上げれたんだけど、手の方は専門外だからね。まぁ先輩としてアドバイスしてあげるから安心しな」
ふわっふわな皇のお祖母ちゃんと、男前な四神のお祖母ちゃん。
ちょっと抜けてる旦那を支えて名家を運営してきた二人だから、狙って喋りだしたんだろうね。部屋の雰囲気がガラッと変わったし、僕も驚きすぎて落ち着いた。
「さあ、あんたらは帰んな。自分の呵責を善意で包んで、そんな言葉で誤魔化そうとする奴は居なくていいんだよ」
「そうね~私達がいれば十分ね~力をだいぶ落としてしまったけど先代朱の巫女と振烈脚の二人がいるんですものね~完璧に守ってあげるわよ~」
わよ~なんて言いながら皇のお祖母ちゃんが皆を追い出していく、四神のお祖母ちゃんはそれを見てカッカッカと笑ってる。
お祖母ちゃんず
皇のお祖母ちゃん 可愛い
先代朱の巫女 ふわふわした言葉遣いと見た目だけれど戦闘時は、拳に魔法をまとって殴りかかる武闘派 必殺技は朱の巫女パンチと朱の巫女貫き手 技名を言いながら繰り出す。
ネーミングセンスX
当主と分家の政略結婚だったが、良い夫婦
四神のお祖母ちゃん かっこいい
震烈脚 振動を相手に叩き込み破壊する魔法を得意とする。両足が義足で、お爺ちゃんお手製の高性能義足。魔法の効果を倍増させてくれる優れもの。
必殺技は無い 蹴りに技名とかいらんでしょって考え
恋愛結婚で、周りからはお爺ちゃんがべた惚れと思われるがお祖母ちゃんのがべた惚れ。




