う~となってするっと
苗字を解放
すくすく育って5歳になりました!
ここで大事件が勃発です!!お母さんが第二子を出産しました!!
なんか急に一人部屋をあてがわれたなぁって思った3歳。
まぁね二人とも大人だからね、僕が居たらアレだもんね。
なんて若干の干渉に浸りつつ、お父さんと一緒にあわあわして病院でうろちょろしていると助産師さんに、
「あなた達に出来ることは、ここで大人しくして待ってることです!」
って怒られちゃった。
お父さんとしょんぼりしてたら、お爺ちゃんとお祖母ちゃんがやってきて今度はお爺ちゃんをプラスして3人であわあわしてた。
今度はお祖母ちゃんに怒られて、3人でしょんぼり。
たまにしか会えないお爺ちゃんお祖母ちゃんに甘えつつ待っていると、先生が出てきて
「元気な女の子ですよ、母子共に健康状態に問題ありません」
僕ってば感情が爆発しちゃって、大泣きしちゃいました。
精神が体に引っ張られるんだなぁって実感。
そして、ここからがある意味僕たち最大の戦い、そう妹の名付けだ!
お母さんに任せるわけにはいかない、絶対に!
だって開口一番お母さんは、
「この子はするっとでてきたから、」
なんて言い出すから大慌てで
「おかあさん、僕の名前が瑠璃だから同じ宝石のお名前で翡翠が良いと思うんだけど!」
お父さんも、集まってきた親族一同も大賛成で翡翠推し、説得する事2時間半で納得してくれました。翡翠が生まれてくるよりも説得の時間が長いとは不思議な事もある物で。
お母さんは若干物足りそうな顔をしていた・・・怖い
なんて激戦があったものの、無事妹の翡翠が誕生しました。
もうね、可愛いの可愛いが可愛いで可愛いの!
天使だぁやっぱりお母さんは女神様か何かだったんだ、天使を生んだんだもの。
にっこにこで翡翠を見てたら、なんか親族がざわざわしてる。
聞き耳を立ててみると、お母さんの力をしっかり継承したらしい。
次代の姫とか聞こえてくる、はぁ?翡翠が姫程度で収まるわけないでしょ!
と、早くもシスコン全開でイライラしてたらお爺ちゃんが親族を一喝
「この子は皇の家の子ではなく四神の家の子だ、家の姫になりえるはずがな
い。ふざけたことを言うなら出ていけ!」
いっつも会うたびニコニコしてて、お祖母ちゃんに色々言われてる軽いノリの人だと思ってたけど古い家の当主の貫禄を感じちゃった。
「疲れているところに馬鹿どもが済まんな。安心しなさい、力の使い方は教えるが縛るようなことは私がさせんよ」
何時もとぼけた感じなのにかっこいいじゃん。
「僕も、翡翠を守るよ!僕はお姉ちゃんだもん、よくわからないけど守る!」
この天使を近くで守るのは僕だってふんす!と気合を入れたらお爺ちゃんが頭をなでなでしてくれた。
「瑠璃は良い子だね、お父さんもお母さんも翡翠につきっきりになって寂しい思いをするかもしれない。いつでもお爺ちゃんに言うんだよ」
胸がドクンって、やだ、これが初恋!お爺ちゃんは比較的若いけど年の差が結構あるし、お祖母ちゃんと仲がいいしで秒で初恋は散った。
四神家設定1
古くから続く家だが、近代魔術を多く取り入れるので他の家から嫌われがち。
相反する家の出の両親がくっついたのは大恋愛と、二人を引き離そうとした両家の実働部隊を返り討ちにした結果。
両家の親達は、二人に勝てないことはわかっていたけど周囲を認めさせるために実働部隊をぶつけてたりする。
魔道甲冑とか魔道武装を作らせたら右に出るものなし、本来は作り手系の家だけど突然変異でお父さんみたいな実戦系が生まれたとさ。