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みんなでおでかけー3

まだまだ続くよ旅行回

旅館の入り口でひと悶着あった結果、なんか泊まるはずだった部屋ではなく最上級の部屋に泊まることになりました。

本物の女将さんが、


「うちの先祖が迷惑をかけて申し訳ございません、自分に非があると威圧して誤魔化そうとする癖がありまして。お詫びと言ってなんですが部屋を良いものに代えさせて頂きますのでご容赦ください」


って言われた。

まって、祖先ていったよね。女将さんもやんごとなき血筋の人ってこと?


「私等は傍流の傍流の傍流といったところで、最早血筋としては別物にございます。玉藻様はそれでも血を引いているのが分かるようで、良くしてくださいます」


ほぇ~たまちゃんってば子孫に優しいんだね。


「血を引いたものが犯罪などを犯した場合は烈火のように怒りますので、子孫たちはみな誠実に生きております」


なるほどねぇ栃木県民の4割くらいは、ず~~~っと辿っていくとたまちゃんに行きつくみたいで、女将さんから面白い話を聞かせてもらえた。


女将さんと話したりして落ち着いたのでお風呂に入ろうって話になって、部屋の隅で体育座りしながらうつろな目をしてる国森さんを引っ張っていく。

自分の部屋があるのに怖いって言って僕たちのところにいるんだけど本格的に大丈夫かなぁ?


「わぁ凄いね露天風呂だよ!」

「瑠璃お風呂ではしゃいじゃ駄目よ、転んだら危ないわよ」

「お母さんごめんなさい、でもでもすごいよ」

「そうね、いい景色だものお母さんも楽しくなってきちゃう」

「おかーさん、おねーちゃすごいねー」

「ヒーちゃんもそう思うよね。まさか貸し切りにしてくれるとは思ってなかったよね」


たまちゃんを女将さんが説教したみたいで、かなり融通してくれてる。一所懸命に暮らしている子孫には強く出れないみたいでしょんぼりしてるらしい。

妹たちもそれぞれのお母さんに甘えながら楽しんでるみたいでよかった。


「しずくおねーちゃからだあらってあげるー」

「私みたいなダメダメな人間に優しくしてくれるなんて」

「おかーさんもたまにしっぱいするもん、しずくおねーちゃもだいじょぶだよ」

「ふぇぇ翡翠ちゃんありがとぉ」


幼女に慰められる関東方面司令官…

そんな国森さんはどうでもいいけど、翡翠のやさしさに全僕が感涙に咽び泣く。

ついこの間あったばかりの人にも優しくできるなんて僕の妹は確実に天使だ。

なんて考えてたら、お母さんに一通り洗われていた。

不思議なこともあるんだね。

湯船につかりながらふと思う、美女と美幼女しかいない露天風呂にいるのに心に盛り上がりがない。いや、無いことは無いけどそういう意味での盛り上がりはない。

いつの間にかずいぶん心が女性になってたんだなぁっと黄昏る。

ぽけーっと皆をみながら温泉を楽しんでいると男湯の方から何か聞こえてくる、そういえばきらりちゃんがいたんだったなぁ。

お父さん無事だといいなぁ、でもお父さん以外も結構かっこよかったからみんな何事もなく出てこれたらいいなぁ

でも、温泉気持ちいいしどうでもいいかなぁ

思考がとろけてふわっふわしてると「なお」が寄ってくる。


「相変わらず僕のことが好きだなぁ僕も好きだよぉ」

「ななななんいを急に言い出すの」

「ふぇ?何のことぉ」


奈央が顔を真っ赤にしてあわててる


「なおってばてれちゃってかわぁいい」

「よびよび呼び捨てにささされt」


ぽかぽかしてきもちいなぁっと思ってたらお母さんに抱えられて脱衣所の椅子に寝かされた。のぼせちゃったみたい、旅行で僕のテンションが結構上がってたみたいだ。


国森雫設定2

気が付いたら方面軍トップ、先輩士官は数字は任せたと前線へ

同期、後輩士官が支えてくれるけれど実務経験が足りない。

二つ名持はある程度言うこと聞いてくれるけど、好機とみると防衛線を無視して突出する。

そんな彼女の精神が限界に近づいたときに、今回の旅行話をしって

「わたしだってちゃんとおやすみほしいのぉぉぉぉぉ」

と司令官室で先輩士官に泣き叫び、これはやべぇとお休みがもらえた。

国森さんが抜けた今、一気に先輩士官に仕事が回りもう少し優しくしてあげないとまずいってなっている。

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