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みんなでおでかけー2

唐突な旅行編その2


あれから電車の中で国森さんのおもちゃにされ、興奮が落ち着いた妹たちも抱き着いてきて、親友もこれなら安全と近寄って来たりした。

普通に生活するのの何倍も疲れたけど、やっと宿に到着だ!

今日泊まるのは老舗旅館「殺生石」

いや、わかるよ、お国柄だし、有名だしさ。

とわ言えこの名前はどうなのさ。

旅館に着くと女将さんが迎えてくれる、なんやかんや大人数だからね。

でもなんかこの女将さん、不思議な感じがするんだよね。

すっごい美人なんだけど、吸い込まれるというか引き付けられるというか、吸い込まれそうな感じもするし。

気配っていうかオーラっていうか、その辺の人が出していいもんじゃないってくらいなんか出てる。

そして何より、女将さんを見てから国森さんがカタカタ震えてる。


「わらわはこの旅館の女将をしておる玉藻じゃ、困ったことがあれば何でも言うのじゃ。気楽にたまちゃんと呼ぶことをゆるしてやるのじゃ」


栃木にいるっていうから、会えたらあってみたいな~とか思ってたけどいきなり対面とは思ってないよ。

ぬわぁー女は度胸だー


「はい、質問があります。たまちゃんは何時もこの旅館にいるんですか」

「童よちゃんとたまちゃんと呼んでくれて嬉しいぞ、何時もはここにおらぬ。子達のところを回っておるのじゃ、今日はこの方面のトップと護衛に二つ名持がやってくると聞いてでむいてやったのじゃ。わらわに何か願いがあると思って来たのじゃから感謝するといい」

「たまちゃん、勘違いさせてごめんなさい。ただの旅行できただけなんです」

「なんと誠か、これだけ雁首揃えてわらわの治める国に着てただの旅行じゃと。」


たまちゃんから威圧感が溢れてくる。

うへぇちょっとしんどい


「たまちゃんちょっと抑えて頂戴。私の娘たちが怖がっちゃうわぁ、綺麗な顔が台無しよ。連絡しなかったのはぁ謝るからゆるしてね☆彡」


きらりちゃんナイスゥ

威圧感が明らかに減ったしよ、国森さんはもぅだめかもしれないレベルで汗かいて震えてるけど。


「わらわの早とちりで怖がらせてすまなかったのじゃ。きらりがくると知って気が高ぶったのがいけなかったのじゃ」

「たまちゃんときらりちゃんって友達なの?」

「そうよぉたまちゃんと私は、拳で語り合ったし・ん・ゆ・う」

「こ、こぶし?」

「そうじゃ、きらりはわらわが久しぶりに本気で殴っても壊れないほど頑丈なやつなのじゃ。今の世で認めておる数少ない人間なのじゃ、そのきらりを連れてそこの小娘が来ると知れば何かわらわに願いがあってきたと思っても仕方ないと思わぬか」

「たしかに~実際は僕たちの旅行に国森さんが付いてきただけとは思わないね。旅行に行けるって思って何も考えてなくてごめんなさい」

「童が謝るようなことではないのじゃ、大人がしっかりせねばならぬところゆえな。わらわにも非がある、この後の旅行を楽しめるように手配してやるのじゃ」


普通に話が通じてよかった、何にも考えてなかったけど関東方面のトップと二つ名持が大鬼の治める土地に行くとかただ事じゃないよね。

お父さんと母さんに視線を飛ばすと、娘との旅行でテンション上がって忘れてましたって顔してる。頼むよ本当に。

妹たちもさっきの威圧感で怖がっちゃってる。

でもなぁ皆、魔力が多いからたまちゃんと今後もかかわることあるだろうし苦手意識を持つのはよくないよね。


「たまちゃんってこの後予定あるの?」

「ん?話を聞くことになると思って予定は入れておらんのじゃ」

「じゃあたまちゃんのお話聞きたいんだけどダメかな」

「わらわの話を?」

「うん、色々なことを知ってると思うし聞いてみたいこともあるんだ」

「よいぞよいぞ、わらわを見るとたいていそこの小娘のように震えるばかりで面白うなかった。童よそちは何という名じゃ」

「四神瑠璃です」

「瑠璃か、そうかそうか。後で話してやろうぞ、先ずは部屋に案内してやろう。そこの小娘は風呂にも入れたほうが良いのじゃ」


ふへぇなんか気に入られたみたい。

国森さんはガクブルです、配慮できなきゃいけない地位にいるもんね。


「ねぇ瑠璃はなんでそんな風に普通に話せるの」

「え、だってお父さんもお母さんも田中さんも僕たちの前に出なかったから大丈夫かなぁって」

「確かにそうだけど、怖くなかったの?」

「ちょっと怖かったけど、美人の威圧ってちょっとありかと思って」


奈央にありえないって眼で見られた。

やめて、親友のその目は心に来る!

国守雫設定

魔力量は並み、家も一般家庭で普通ならトップになれるわけがない。

事務仕事全般が得意で、彼女が事務方に来てから補給が万全になった。

防衛線の策定も上手い。

日本軍の中では珍しいタイプでするすると昇進していった。

同年代の士官から羨まれるどころか、心配される量の仕事をこなしていたところに

後はサインするだけの謎の書類が紛れ込んでいて、うっかりサインしてしまった。

意識が朦朧としていたため、良くわからないうちに中将就任、方面軍就任式典が終わった。

かわいそう

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