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みんなでおでかけ

とうとつな旅行シリーズの開幕

この世界で旅行といえば京都か栃木、だいたいこの二択になる。

単純に治安が段違いだから、大鬼の縄張りに入り込むような馬鹿な鬼は滅多にいないし入ってきても瞬殺ですよ。

ただ関東から関西、関西から関東の移動はすべて空路になるので、前世よりも小さい子の移動は制限がかかってる。新幹線が無いのが痛い、海沿いが戦場だから仕方ないけどさ。

このような理由から僕たち家族と、妹たちの家族みんなで栃木に旅行に行くことになりました!

まぁぶっちゃけ最初は京都に行こうとしてたみたいなんだけど、二つ名持が複数人長期休暇なうえに担当地域から離れるのでえら~~~~~い人が必死に止めたらしい。

しかし僕の保護者達は


「可愛い娘に京都で遊んでもらおうと思うのに止めるとは何事だ!そんなことするなら別の国に行く!」

「旅行先なら瑠璃も可愛い服とか着物とか着てくれるかもしれないのに、邪魔するなんてもう結界張らないわ」

「ワン、ウ~ワン」


と暴れたらしい。

偉い人が僕に泣きついてきたときは、僕が泣きたい気持ちになったよ、


「な゛ん゛どがじでぐだざい゛、防衛線がむちゃくちゃになっちゃいますぅ」


っていいながらガチ泣きしてるんだよ、さすがにまずいと思って説得したけど。

なんとか保護者を説得して落ち着かせたけど、偉い人と戦友のような関係になってた。

二つ名持は結構自由というかマイペースというか突拍子もないっていうか、国を守るって気持ちが強いから良いようなものの苦労しているみたい。

余りに可哀そうだったので、旅行に誘ったら付いてきた。


「瑠璃ちゃんはどんな食べ物が好きなの、お姉さんにおしえて」

「国森さん、おしえるからはなして」

「癒しが足りないの、お願い、癒しが足りないのよ」


国森雫さん26歳、関東方面のトップなんだけど事務能力と作戦立案を評価されている。

厄介ごとを押し付けられ、年齢が上の部下たちと面倒臭い二つ名持の管理を一手に引き受け胃と心に常に負荷がかかっているお姉さん。

階級は中将、年齢の割に階級が高いのは他の人たちが全線で戦いたいって言ったり、お偉方の付き合いとかやってられるんと断ってるから、するすると昇進しちゃったらしい。

気が付いたら関東方面軍トップになってたらしい、普通に可哀そう。


「雫ちゃんも限界だったのねぇ、普段はキリっとしてカッコいい系の子なのよ」

「きらりちゃん、信じられないようなこと言ってないで助けてよ」

「瑠璃ごめんなさいね、雫ちゃんがいなくなると私も困っちゃうから我慢し・て・ね」


ぬわーきらりちゃんの薄情者!こんな時は妹たちに手伝ってもらってと思ったら、みんな初めての長距離移動にテンション上がって気づいてない、電車から見る景色に夢中だね。

普段人気者のお姉ちゃんは寂しいよ…

親友に視線を送ってみると、その状態になるのは嫌っていうのを目に込めた笑顔を向けられた。


「瑠璃ちゃん、向こうについたら可愛い着物着ようね。お姉さんも一緒に着るからね、いっぱい写真撮ろうね」

「あらぁそれはいいわね、私が似合う服を選んであ・げ・る」


バチッコーンってウインクが飛んできた


あぁもう好きにして

世界設定

乗り物事情

移動、輸送の基本は車

輸出入は飛行機

電車は内陸部がメインで、新宿駅はダンジョン化していない。


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