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なつのおやすみ~

よくある理由ですが、夏はいくら脱いでも熱いので嫌いです。

この世界では海水浴という文化が無い。

だって鬼達は海から来るからね、日本海側は比較的安全だけど太平洋側は日々戦闘が起きてる。

夏なんだから泳ぎたいじゃん、といううことで今日はみんなとプールに来てます。

引率はお父さんときらりちゃん、きらりちゃんの野獣のような視線がお父さんに向かっているけれど僕達には関係ないから無視しておく。


「準備運動はすっかりするんだよ、せっかく遊びに来たのに遊べなくなっちゃうからね」

「「「「はーい」」」」


みんなちっちゃいから可愛い水着が少なくて、僕は残念でしょうがない。

そんな中でも鈴の水着はデザインが凝ってて頭一つ抜き出た可愛さだ、きらりちゃんが張り切ったんだろう。

鈴を舐めるような目つきで見てたら、奈央が話しかけてくる


「人前でその目つきは止めなさいって言ってるじゃない。同性とはいえ捕まるわよ」

「やましい気持ちなんてないよ!きらりちゃんは流石だなぁと思って見てただけだもん」

「じゃあその手はなんなのよ、そんな手の動きをさせる人間がやましい気持ちがないって言っても信用できないわね」


ぐ、勝手に動いただけだし、本当にやましい気持ちなんてないんだけど。心の奥底にある前世の自分が動かしたのかな?ロリコンじゃなかったんだけどねぇ


「おねーちゃじゅんびうんどーおわったよー」


奈央と不毛な争いをしてる間に準備運動が終わったらしい。お姉ちゃんたちがわちゃわちゃしてても準備運動を続けるとは、可愛くて真面目な妹達だ。

みんな少ししか泳げないから浮き輪の準備をしようとしたら、きらりちゃんが一息で完成させていた。完成というか、危うく破裂させそうになってた。内部も鍛えてるの?ってくらいの肺活量にびっくりするね。


「み・ん・な、浮輪をちゃんとつけるのよ。私たちもしっかりと見てるけど、勝手にどこかに行っちゃだ・め・よ」

「瑠璃と奈央は一言言ってくれれば、好きに動いていいからな。たまには思いっきり遊ぶと良い」


きらりちゃんとお父さんがみんなに向かって注意事項を話してくれる。

翡翠達が一緒に遊ぼうどこか行っちゃやだーっと集まってくる、僕ってば愛されてるね。

そんな風に言われたら僕としては断れるわけがないので、もちろん一緒に遊ぶよ。


「ねぇ瑠璃、私も翡翠達と遊ぶのはもちろんいいんだけれど、後でウォータースライダーだけ一緒に行きましょう。私楽しみにしてたの」

「そうだね、僕もここを調べた時から気になってたし後で一緒に行こう」


妹達との時間も大事だけど、親友との時間も大事だもんね。

流れるプールをのんびり楽しんだり、深さのあるプールにきらりちゃんに投げ込んでもらったりしながらプールを満喫した。



ウォータースライダーが想像していた以上に激しくて、僕と奈央が呆然となった以外は楽しいお休みだった。

魔道具で安全を確保してるからって、垂直に落ちる箇所があるとは思ってなかったよ。

世界設定

沿岸部は戦闘地域なので発電所を置くことが出来ない。

マジカルパワーな龍脈発電がこの世界の日本では一般的。

沿岸部に行く一般人は、魔力が無くて鬼が見えず何が起こってるか全く理解できてない人物か自殺志願者か自分が強いと思い込んでるかの3択

どれが来ても現場は迷惑。

汚染が少ないので綺麗な海なのに、泳ぐことは出来ない。

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