こはくとにゃんこ
お読みいただきありがとうございます
琥珀は主人公、何とは言わないけど主人公
リビングでゴロゴロしてたら寝ちゃってた
なんかフワフワなものを抱きしめてるなって思ったら田中さんだった
何時でも触り心地抜群だね、他の追随を許さないよ
「田中さんおはよう」
「わふ」
「ごめんね、僕の側にいてくれたんだよね」
「わふぅくぅーん」
「むぅ翡翠ほど理解できないけど、気にするなってことかな?」
うなずいてくれたので、ありがとうのぎゅーをしたよ
お日様の匂いする、良い匂いだね
「お姉―ちゃん、お医者さんよんで!」
「どうしたの琥珀?学校からの帰り道で怪我したの??」
「コーは怪我してないよ、猫さんが元気ないの」
子猫が家の前で倒れてたみたい
かかりつけの獣医さんの所に猫を連れて行ったけど、お腹が減って動けないだけ見たい
野良猫だろうねって獣医さん言ってたし、家で面倒見ることにしたよ
「子猫さん、子猫さん何が好きかな?」
「とりあえずミルクとかで良いのかな?」
僕と琥珀で何が良いんだろうねって話してたら、翡翠がね
「この子はなんてお名前なの?家族になるんだからお名前決めなきゃダメだよ」
「あぁそうだね、何時までも子猫さんじゃ可哀想だもんね。女の子だから何て名前が良いかな」
「はい!はぁい!お母さんはアントワネットが良いと思います!」
「珍しくちゃんと女性の名前だ!でも琥珀に決めてもらうので却下だよ」
「え~アントワネット良いじゃない、アントワネットもそう思うでしょ」
子猫にお母さんが喋りかけるけど、ぷいってされてる
この子猫賢い?あれぇ?なんか変だぞ
ちょっと違和感があったので、子猫をじーーーーーーーっと見て見る
ん~?なんかこう、何とも言えない違和感ある
「お姉ちゃんどうしたの?」
「この子猫から違和感を感じるんだよね」
「そうなんだ、なんだろうね?ん~えい!」
翡翠は何歳になっても思い切りが良いね、朱の巫女の力を使ってガシっと頭掴んだよ
「にゃーにゃーいたいぃ」
「ん?喋った?喋ったよねいま」
「やめてにゃーゆるしてにゃー」
「きゃー喋ったぁ、そのまま燃やしちゃおっか」
「うん、変な鬼なのかもしれないね。消しちゃお」
「だめ!猫さんごめんなさいしてるよ可哀想だよ」
琥珀はそういうけど、流石にしゃべる猫はちょっとねぇ
「にゃーは猫又のミケっていうにゃー、悪いことしたことないにゃー」
「あら、猫又なの」
「そうにゃ!河童さんからお話聞いて会って見たくてきたのにゃ」
「お母さん猫又って?」
「皇の別の山を管理してる一族よ、普通の猫と鬼のハーフね。力は普通の猫より強いけど小鬼より弱いわよ。数で勝負する感じかしら?」
「お山からがんばってきたにゃ、でもお腹すいて動けなかったにゃ」
「一応本家に確認が取れたら家で暮らしてもらいましょうか、琥珀が気に入っちゃってるし」
「にゃーは悪いことしないにゃ!悪戯しようとしても怖い方がいるからできないにゃ!」
猫又は田中さんの方を見ながら、無外アピールしてる
田中さんはじーっと見てるだけだけど、圧が凄いね
生物としての格が違うんだろうね
「確認取れたわよ、猫又のミケが山を飛び出して向こうも困ってたみたい。こっちで暮らすのも許可出たわよ」
「わーい、ミケさんよろしくね」
「にゃーにさんとかいらないのにゃ」
琥珀が喜んでるから良いか、悪さをしたら消すぞ
琥珀がお風呂に言ってる間に、しっかりとお話したから大丈夫だと思うけどね
翌朝琥珀を起こしに行ったら、知らない女の子が一緒に寝てた
「琥珀!そんな、こんなことはまだ早いよお姉ちゃんだってまだだよ!!」
「ん~なぁにお姉ちゃん?おはよう」
「その子は誰なの?」
「ふぇ?あれ?誰この子?」
「琥珀おはようにゃ~」
「ミケ??」
「そうにゃよ?猫又は猫にも人にもなれるにゃ」
琥珀の顔をペロペロするミケ・・・僕だって、僕だって流石にダメだと思ってしたことないのにこいつ!許せん!!
「もぅミケだめだよ、くすぐったいでしょ」
「だめなのにゃ?ざんねんにゃ~」
「コー君、学校遅刻しちゃうよ?」
あ“四方喜きちゃった
「コー君・・・・・・・・・・その子誰?何でその子お洋服着てないの?」
「あれ?本当だ!ダメだよミケちゃんとお洋服着ないと」
「にゃ?だめなのにゃ?邪魔なのにゃぁ」
「猫言…また、またコー君の近くに違うタイプの女の子ふえたぁ」
修羅場と言ってい良いんじゃないかな?四方喜はギャン泣きするしミケは裸だし、琥珀は寝起きで頭動いてないし
お姉ちゃんの心配事が増えたよ
ミケ
猫耳!尻尾!語尾ににゃー!
絵にかいたような猫!キャラが濃いぞ!
戦闘力は低いぞ!
四方喜はハイライトが消えた目からの号泣をしたよ、かわいそうだね




