甘い未来
お読みいただきありがとうございます
ふはははは
甘木君ルートだ！
幼馴染は負けないんだ！
あれから一週間、僕の周りは怒涛の勢いで動いてたけど僕は関係ない
門を閉じた功績を投げ捨てたので、気楽なもんだよ
嫌だよ世界の英雄になるとか、面倒な行事ばっかり増えるなんて罰ゲームだと思うね
利益だけあれば良いんだよ、指輪に全部消えたけどさ
陛下たちがつけるんだもん、僕の利益何て消えてなくなってふっと息を吹きかけたらどっかに飛んでくよ
そんなこんなで現実から目をそらして生きてたんだけどね、僕は今日4時起きだよ
深夜と朝の境界線から体を磨かれてるよ、ちょっと痛い奈央が担当してる部分が痛い
歯ぎしりまで聞こえる、眠いなら寝ていいよ？
6時間磨き上げられ、洋服も選ばれた僕は二人の待つ場所に出かける
それぞれ別の場所だけど、返事をしないといけないからさ
琥珀を連れ出そうとしたんだけど、翡翠に阻止された
僕の思考は読まれてるね！
「先輩！今日も綺麗ですね、何時もより一段と綺麗かな」
「お世辞でも嬉しいよありがとう」
「お世辞じゃないんですけど」
「う、うん…それでね返事なんだけど」
「あぁ俺じゃダメですか、幸せにしますよ。甘木先輩なんかよりずっと」
「ごめん・・・」
「先輩が来た時からなんとなくわかってましたよ、先輩わかりやすいから」
「ごめんね」
「もう謝らないでくださいよ、いいですよ俺も別の相手探しますから」
「うん」
「ただ一つだけ、甘木先輩が瑠璃先輩を不幸にしたら直ぐに言ってくださいよ。ただじゃ済ましませんから」
「翡翠との競争になりそうだね」
「こればっかりは負けないかな？選ばれたのにそんな事されたら怒りますから」
「甘木君に行っておくね」
すこし命と会話してから別れた、別に二度と会わないってわけじゃない
でも関係は少し変わるんだと思う、僕はビビりだからね怖いって思っちゃう
「甘木君お待たせ、懐かしいねこの公園。学校帰りに遊んだりしたよね」
「そんなに待ってない。小学生のころだったか、昔から瑠璃は元気が良すぎた記憶があるよ。それで命の所に行ってたのか？」
「うんそうだよ」
「そうか、そうか！俺と付き合ってもらえるのか！！」
「な、なんでそう思うか教えて欲しいな」
「瑠璃は嫌な事を後回しにしないだろ？俺の知ってる瑠璃は先に辛い事や苦しい事を何とかしようとするんだ」
「へ、へ～僕の事良く知ってるんだね」
「あぁ知ってるさ、何年も見続けてきたんだ」
「…もぅ、ちゃんと言うよ。甘木君がよければ、まだ間に合うなら僕とお付き合いしてください。片腕が義手で、魔力も貰い物で、胸もしぼんじゃった僕で良ければ」
「勿論だ！・・・しぼんだッてどういうことだ？？？？」
「一瞬だけDくらいまで大きくなったんだよ、軽くジャンプしたら揺れたんだよ！なのになのに、僕ですら揉んでないのにしぼんだんだよぉうわぁぁん」
「おい、ガチ泣きじゃないか。落ち着け瑠璃」
僕がしぼんだことでガチ泣きしたら、甘木君に抱きしめられた
そうしたらさ何て言うのかな、甘木君って男性なんだなってなんか理解した
だって僕より背が高いし、筋肉の付き方違うし
今いる場所はお外だよ、破廉恥だよ抱きしめるなんて
って言ったと思ったんだけど、僕の口から出た言葉は僕ですら聞き取れなかった
顔から火でも出るんじゃないかってくらい熱いよぉ
「あのな瑠璃」
「なに？」
「俺我慢できないかもしれない、まだ無理だと思ったら全力で逃げろ」
「え？ええ？」
まって頑張れ甘木君の理性！僕は応援してるぞ、いやいやお付き合いした初日だよ
もうちょっとこうさ、ね？そう思わない？
約20年分の思いが溢れ出てどうしようもない？そんあこといわれてもあぅあぅあ
めにょ前に甘木君の顔がありゅんだけどぉ
コレはキッスする奴、前世の僕仕事して！
何の役にも立たないんだからこんな時は仕事して、前世の経験を活かす機会でしょうが！
だめだぁなんでこんな時に出てきた前世の記憶が、猫にチューしようとしてひっかかれた記憶なんだよ
甘木君ひっかけるわけないでしょ！
あ、はい覚悟決めますぅ
お兄ちゃんいけ！此処で決めちゃえ！
姉さんは押せば何とかなるよ
駄犬め駄犬め駄犬めぇぇぇ
姉さま真っ赤で可愛いですわぁ
お姉ぇちゃんは初心可愛いね
ガッといってガバっとやるです
「はぁこんな事だろうと思ったんだが、実際こうなるとな何とも言えな気持ちになるなぁ」
「あ、あ、あ、あ、あああああああ！！でてこぉい翡翠達だからって僕は今回だけは許さないぞぉぉ」
お姉ちゃんが怒った、みんな逃げるよ！！
まてーどこから見てたのコラー
「お約束ってやつなのか？俺も随分勇気出してたんだけどなぁ」
ルートのお話は各２話になる予定
途中で妹や奈央とイチャイチャするので割と長くなるかもしれない
