代償
お読みいただきありがとうございます
以前、筆者の力で不幸にしてやると言ったな!やってやったぜ!!
いや、ちゃんと考えてますからね、ほんとほんと
無茶したくっても出来ないだけではあるんだけども
13時くらいに目が覚めたんだけど、お説教が終わったら29時だった
寝起きでこんな目に合うなんて、僕は結構頑張ったんだよ
解放された僕は、そのまま寝ようとしたんだけどお母さんも一緒に寝るみたい
「勝手に出かけた悪い娘なんだもの、見張っておかないと気が休まらないのよ」
「もぅ素直じゃない所が可愛いんだかrぐぴぇ」
「黙って寝なさい明日から忙しいわよ」
「娘に変な声出させるのは反省してほしいって僕思うな」
「娘が変な事言うのが悪いのよ」
抱きしめられながら眠りに落ちる
お母さんの顔をこんなに近くで見たの久しぶりだね、この世界に来て最初に見たのお母さんだったなぁ
「おかぁさんだぁぃすき」
「はいはい、私も瑠璃が大好きよ」
何て微笑ましい親子の一コマを過ごした翌日は、本当に忙しかった
10時~12時は検査
13時~22時まで皇居で報告
「ひと段落着いたね、僕もう眠いよ」
「どうした?瑠璃にしては大人しいな」
「お父さんが僕をどう思ってるかわかったよ」
「いやいや、瑠璃は元気に動き回ってただろ。これくらいで疲れるとは思ってもいなかったんだ」
「そりゃさ、今までの僕は意識無意識どっちにしても身体強化の魔法使ってたんだよ、お父さんだってそうでしょ?」
「そうだな、使ってるだろうな」
「ところが今の僕は使いたくても使えないの、魔力が無い右腕もない。もっと言えば肩に埋め込んでる義手用の部品が重くって大変なの」
あれ?お父さん顔色悪いけどどうしたの?
ふぇ?病院?なんで?ようやく家に帰ってこれたのにぃぃぃ
病院に出戻りだよ!
なんでさ、お家でゴロゴロさせてよぉ
あ、はい検査するのね
魔力測定用の機会に手を置いた瞬間、僕の意識は途切れたよ
「つい最近見た天井だ」
本と病室は第二の僕の部屋かと思うときがあるよ
起きようとしたけど動けない、なんで?と思って左右を見ると翡翠と琥珀が僕に抱き着きながら寝てた
愛されてるね
「瑠璃良かった目が覚めたんだな」
「あれぇ?デジャブ?」
「余裕があるのは分かった、しかしこれからのことは考えないといけないな」
「お父さんどう言う事?」
「簡単に言うとだな」
「うん、簡単に言うと?」
「瑠璃は日常生活が非常に難しくなってる」
「なんで?魔力が殆どなくなって戦えないのは僕もわかるよ、でも日常生活はまるでわかんないよ」
「家電製品や車、今やいたるところに魔導技術が浸透してる。その辺は瑠璃のが詳しいな?」
「うん、僕もいろいろ作ってるから詳しいよ」
「それらの魔導技術は、起動時や触れている間は持ち主の魔力を極々微量だが消費するのも知ってるな?」
「そんなの魔導技師としては初歩の初歩で・・・あぁそういう事なんだ」
「そうだ、瑠璃はその消費される分の魔力すら足りていないんだ。下手に大型の家電を使おうとすれば気絶だけじゃすまないかもしれない」
「そっかぁそんな状態なんだ」
「それにだ、瑠璃」
「まだ何かあるの?」
「今この病室には俺以外に誰がいる?」
「翡翠と琥珀とお父さんしかいないよ?」
「そうか・・・」
「その反応は、あ~たまちゃんと呑兵衛がいるの?凄いね今の僕だと気配すらわかんないや。そっかぁそっか~それは嫌だな、生活できなくなる以上にそれは嫌だなぁ」
涙が溢れてくる、昔からの友達を認識できなくなっちゃうのは悲しいよ
死ぬことは覚悟してたんだよ、僕ってば弱いからね
危ない場面だったら翡翠を守って死ぬぐらいはするつもりだったし
いざ生きて帰ってくるとこんな事になるんだね、想像してなかったな
ゲームもクリアした後の世界を描いてくれるの少ないよね、現実の世界だったらとっても長い期間なのに想像できてなかった
まだたまちゃんと呑兵衛にお礼言えてないのに、こんなの嫌だよ
吸われる魔力
普通の人を100として家電を使って吸われるのは0.01くらいなのできにならない
今までの瑠璃は1000くらいはあった、でもいまの瑠璃は1くらいしかない
10%持ってかれたら倒れるよ、血だと考えたらシャレにならない量だよ