言うこと
お読みいただきありがとうございます
伏線と言えるんですかね?こういった感じの物って
「そういえばおおじいちゃんなんでここにいるの?」
「え、お祖父ちゃんいないほうが良い?心にくるんじゃが」
「おじいちゃんぼくつかれてるの、ふざけてないでおしえて」
「うむそうじゃな、外の応援に行ったら元凶の方からドッカンドッカン爆発しとるし変な気配が急激に増えたと思ったら一瞬で消えるんじゃ。極めつけは可愛い可愛い無茶しがちな孫娘の魔力が有り得ないほど増大したんじゃ、どうなっとるか気になるじゃろ?」
「あ~そうかも」
「エリスちゃんが瑠璃の宝石使ってな、聖域を展開して鬼どもが入ってこれんくなったので応援に来たんじゃ」
「えりすもすごいね~」
「瑠璃への説教は帰ってからするとして、どうやって帰るんじゃ?」
「おせっきょうけっていなのかぁ…えとね、ぎんがごうのコックピットにT・E・Lってぼたんがあるからおして」
「ふむ、わかった押して来るぞ」
お祖父ちゃんがボタンを押すと銀河号が変形する!
巨大な電話に…黒電話だよ凄いでしょ?
「瑠璃のセンスはわからんのぅ」
「こはくにでんわして」
お祖父ちゃんが琥珀に電話をかける、銀河号の魔鉄を触媒にして電波を無理やり飛ばしてるんだ
ある意味すごい技術なんだけど、理解してもらえる気がしない
「お姉―ちゃん怪我無い?大丈夫?」
「こはくぅ~おねーちゃんはぼろぼろだよぉ」
「急ぐからね!メーさんお願い!!」
琥珀に心配されたので素直に答える、ここで強がっても後で怒られるからね
琥珀にまで怒られたら僕耐えられない、泣いちゃう
通話が切れて暫くすると、銀河号に電話がかかって来る
「もしもし私メリーさん、いま・・・いまぁ上空かららっかちゅうなのぉぉぉぉぉ」
ぶちっと通話が切れて、メリーさんの悲痛な叫びが聞こえる事数回
「やっと、やっとついたよぉとおかったよぉ」
涙目のメリーさんがやってきた
メリーさんは電話を繋いだ相手の元へとワープする力があるんだ、徐々に近寄って来るんだ
都市伝説と一緒だね、だから無理やり帰るのに使おうって訳さ!僕天才!!
まぁ普通だとメリーさんの魔力が足りなくてここまで来れないんだけど、琥珀に命の魔法をコピーさせて高魔力者の協力を仰いで実現させたんだ
外にいるエリス達を呼び寄せて、門が完全にしまったことを確認したらみんなで銀河号にしがみ付く
メリーさんが触ってる物も一緒にワープできるからこれで帰れるって訳さ
「こんな乱暴な帰り方よく思いついたわね」
「きゅうじょまってるほうがあぶないとおもうよ、ひへいしたじょうたいでうごくなんでじさつこういでしょ」
「だからってこれはあまりによ、もぅ瑠璃と一緒にいるとこんな事ばっかり」
「ふ~んだなおはほんとうはいやがってないってしってるもんね」
奈央と軽口を言いあいながら移動していく
空中から落下する感覚を10回も味わった頃に、地面を感じた
あれ?家につくと思ってたのに、ここどこ?
「やぁお帰り無事に終わらせられたんだね」
「じょうこうへいかぁ」
皇居だった、琥珀を手伝ってくれた人たちって皇族だったのね
疲労と魔力不足と精神的衝撃で僕は僕は
気絶した
「あ~もうむり」
バタンキューだよこんなの
目が覚めるとそこは知らない天井じゃなかった、数年ぶり何回目かの病室のベットだよ
流石に小さいころから何度も寝泊まりすると覚えるね!悲しい!
起き上がろうとしたんだけど、バランスが上手く取れなくてベットから転げ落ちちゃった
ガッシャーんっといったもんだから、病室に人がなだれ込んできちゃった
「お姉ちゃんよかった、目が覚めたんだね」
「おはよう翡翠、僕そんなに寝てたの?」
「1週間ず~っと寝てたんだよ、心配したんだからね」
随分寝ちゃってたみたい、無茶したから仕方ないかな?
体に変な所ないかって心配されたので、動かしたりして確認していく
右手は、あぁ義手付けてなかったんだバランス取れないと思ったんだよね
「ん~どこも問題ないかな?あ“――――――!!!!」
「お姉ちゃんどこか変なの!?」
「大変だよ翡翠!」
「ど、どうしたの!?」
「折角大きくなった胸がしぼんでるよぉそんなぁ」
「お姉ちゃん、大人しくしててね。皆でお説教だからね」
「ひ、翡翠!」
本当にショックだったのに…
望んでも手に入らなかった胸が、やっとやーーーーっと成長したと思ったのに
「瑠璃…」
「お母さん」
「言うことがあるでしょう」
「えっとえーっと、無茶してごめんなさい」
「違うわよ」
「えぇ?なんだろう?」
「帰って来たんだから、ちゃんと挨拶しなさい」
「あ…うん、ただいまお母さん」
お母さんにぎゅーーーーーーーっと抱きしめられた
心配かけてごめんね、もうこんな無茶しないから
その頃の口裂け女
TVとネットを見ながらポテチを食べゴロゴロしていた
脳筋は役に立たないのであった、無常である
一応たまちゃんがいないので、防衛用に置いておかれてるんだよ?
ただただ怖い上司がいないから怠惰に身を任せてるとかそんなんじゃ?




