おしまい?
お読みいただきありがとうございます
ふっ・・・なんでこうなった!
翡翠はぁ可愛くてぇ優しくてぇ可愛い妹なのぉでもバイオレンスなの
「ここは僕には場違いだからね、焦りもするし緊張もするよ」
僕の攻撃は当たるし、ダメージも与えられてる
神器って凄いね、今は僕の攻撃だけ通ってる感じだ
槍の穂先が刺さればそこから浄化し、石突で突けばそこが祓われてる
慢心したくなっちゃうけどね、僕はしないよ
数多くの漫画やアニメで、ここで油断して押し切られるの見たことあるもん
「やっかいな力ですね、こんな力があるだなんて知りませんでしたよ」
「そうだろうね、新しい事をしえて上げたんだからその対価に消えてくれるかな」
僕は攻める、とにかく攻める
分身の一体を倒したって戦況には大きな変化はないかもしれない
それでも攻める!
「取った!!」
渾身の突きが分身に突き刺さる、普通の武器なら耐えたんだろうね
でもこれは普通じゃないよ、神話から引っ張ってきてるんだ
「よくやった!あそこだよ神人君、切ってくれ」
戦況は変わらなくても状況は変えられる、瞬間的にでも力が弱まればいいんだ
晴明の指示で命が刀を振るう
「奥伝…断界!!!」
空間を一太刀で断ち切る
切れた場所はもやっとしてる、本能的にあれに触れたら死ぬってわかるよ
「無茶な狙いだったけれど、これでかないそうだ、さぁ見せて上げよう。陰陽を極め幾星霜、友をすて知識を選んだ秘術をね」
「前振りいいからさっさとやって」
「酷いね、これも必要なんだよ。形式美って言うのは術の発動に不可欠だ。地脈を操り大地を掌握する、これぞ極地!天地閉門」
各地に打ち込んだ術式から、一気に力が流れて来てる
僕にもわかるレベルで大地の力が向かってきてるんだ、半透明すごぉい
「何をしているのです、いったい何をしたのです」
「たまちゃん呑兵衛!押し時だよ、翡翠は遊んじゃダメだからね!!」
「お姉ちゃん私を何だと思ってるの!?誤解だよ、遊んだりしないもん!!」
「瑠璃が事を成したようだ、我も役目を果たすとしよう」
「ふふふ、言葉ではそういったとしても私と貴方は互角ですよ。そう簡単に場は動きません」
「舐めるな木っ端!我と同格とほざけるのは玉藻だけよ、それにもう終わっておる」
「終わり何を言って・・・?」
「気づけまい気づくまいよ、その程度の鬼なのだ貴様は。まぁ我に拳を使わせたことは評価してやろう、まったく我の矜持を揺るがせるとは不敬である」
分身体が気づいた時には、体の彼方此方が抉られ拉げ消えている
酒呑童子の両の手を阻める者はこの世におらず
「己が大罪を知るがいい、我の舞を感じることも出来ぬ木っ端よ」
「わらわが遅れるわけにはいかんのじゃ」
「あらあら?貴女の業は受けきって見せましたよ?」
「多数を殺す業と必殺の業が同じだと思うのじゃ?滑稽なのじゃ」
「強がりを言いますね」
「あはははは、わらわに強がりとは面白いのじゃ。わらわは強い、明確に強者ぞ。ほうれ必殺という物を見せてやるのじゃ」
分身体は玉藻の前の言の葉を聞くたびに体を失っていく、左足なのじゃ、次は右足、ほうれ次は…面倒なのじゃ全部で良いのじゃ
気づいた時には意識が消えて、玉藻の前の業前を感じることも出来ずに消えた
「はて?わらわの本気見えたのじゃ?」
「お姉ちゃんに終わりにしなさいって言われてるから、これでお終いだよ」
「姉に言われたことを実現させようとは健気ですね」
「でしょ~お姉ちゃんの言うことは聞かなきゃダメだからね!朱飛、朱角抑え込んで!」
翡翠は駆ける、姉と共に臨んだ戦場を満面の笑みで
翡翠は両の手に全ての力を乗せ叩きつける
翡翠はこの瞬間、鬼神に並ぶ一撃を放つ
「朱壊!!」
分身体が最後に目にした光景は、満面の笑みを浮かべ圧倒的な暴力を振るう朱色の破壊者だった
「えへへ~楽しかったね♪」
実はすごいぞつっちー
数多くの魔法にたえきり、酒呑童子を追い詰める
奥の手の物理攻撃を使わせ、元凶なんて目じゃないくらいの乱打を受ける
強靭な再生能力で生き残ったのだ!!
まぁ途中から酒呑童子が気に入りだして手加減を少しだけしてくれてはいたけれど
さすが土蜘蛛!




