るりのさくぼう2
お読みいただきありがとうございます。
瑠璃のこそこそ編2回目です
鬼神に力添えを約束させた、面倒な約束が増えたけど後のことは後で考えよう
僕はお祖父ちゃん達と京都御所に来てる、出来ちゃったんだよ…
僕の前世のアニメ知識とこの世界の科学力で完成しちゃった
義体ともいうべき代物が、これやべぇ奴だよ
「お~こんなに早くできると思ってなかったよ、4~50年は待つつもりだったんだけどね」
お気楽に半透明が言ってくれやがりましたよ
タダで渡すと思うなよ!
「ありがとうありがとう、じゃあ頂戴するよ」
「はぁ対価も無しであげるわけないでしょう」
「はっはっはそうだよね、じゃあ何か適当に見繕おうかな」
「欲しいものは決まってるから大丈夫」
「おやおや、何が欲しいんだろうね。業でも纏めて書物にしようか?」
「ちょっと一緒に海外旅行に行って、門閉じて欲しいんだ」
「ほぉ~それはそれは…」
「この義体はね、高性能なんだよ。戦闘力は無いけれど普通の人と同じように暮らせるんだ、でもそんな高性能な物をメンテナンス無しで使ったらどうなるだろうね?」
「なんとまぁ脅されたよ、この安倍晴明が脅されてるよ」
「脅してなんかいないよ人聞きが悪いな、事実を言ってるだけなんだけどさ」
「四神に個人的に話をもっていっても断られるんだろう困ったね。供は誰なんだい?」
「たまちゃんと呑兵衛」
「それは愉快痛快、その義体では戦いには耐えれないだろうから守っておくれよ」
「やったありがとう!困ってたんだよ、門を閉じれる人いなくてさ」
「そうだろうね、世界広しといえどなかなかいないだろう。一人でやるとなれば私くらいしかいないだろうし」
「陛下には説得出来たら連れ出していいって勅を頂いてるのでキビキビ働いて貰うよ」
「根回し済みなんだね、じゃあ具体的な策を詰めてしまおうか」
そこから閉じるために必要な情報を交換したり、実務面を詰めていった
龍脈・地脈使わないと無理ってことで、旧合衆国縦横無尽ツアーが決定したよ
「これ結構大変だね、まぁやってみるしかないか」
「瑠璃よ、わしも行くからな」
「お祖父ちゃん!?」
「海外旅行に孫が行くんじゃ、保護者が必要だろう?」
「本音は?」
「わし伝説の陰陽師の業見たい、滅茶苦茶興味ある、行くんじゃ行くんじゃ~」
「お爺ちゃん駄々こねないでよもぅ」
「翡翠を守りに行くんじゃろ、瑠璃を守る人間もおるってことを見せて行かんとな。わしがおれば瑠璃もそこまで無茶せんだろ」
「さっすがお祖父ちゃん僕の事良く解ってるね」
「仕方ないんじゃの、困った孫のお祖父ちゃんは大変なんじゃの。装備やらなにやらはお祖父ちゃんに任せるんじゃの」
お爺ちゃん二人は僕に甘い、だから利用とかお願いするつもりはなかったんだけど
二人のが上手だったよ、年の功だね
面子もそろったし、計画を詰めていく
そしたらさ
「あら、わ・た・し・を置いていくなんて、筋肉が萎えちゃうじゃない」
「きらりちゃん!どこから聞いたの!?」
「たまちゃんがそわそわしてたから、聞き出したのよ☆」
「もう駄鬼神め、頭が軽いんだから」
「一世一代の見せ場だもの、ここで行かなきゃ漢が廃っちゃうじゃない」
「もぅ奏さんは大丈夫なの?」
「鈴のことが決まってから決心ついてるわよ、帰ってこなければ死ぬつもりよ」
「ちょっと!」
「だから、私が行っても大丈夫なのよ」
「どこが大丈夫なの!止めなきゃダメでしょ!」
「奏が死んだら私も死ぬもの、一心同体って素敵でしょ?」
「わぁぃこわぁぃ」
「寿命も国内で戦死も受け入れるわよ、でもねぇ国外でってなると受け入れないわ」
「そうなの?」
「見てる、見えてる所でなら自分を責められるでしょ守れなかったって」
「そうかもしれないね」
「見えない所だったら責めることも出来ずに壊れちゃうわよ、だから一助になるなら行くわよ」
「もぅそんな決心されてたら連れてったほうが安心できるよ」
「ありがと☆ざぁ!ガチコミじゃぁぁ!!!!」
きらりちゃんとは長い付き合いだけど、ちょっとだけほんのちょっとだけだよ
何がとは言えないけど、迫力に押されて漏れたかもしれない
凄い、鬼神クラスの圧出してるこの筋肉
筋肉が躍動するってこういう事なんだぁ
義体
攻殻なのとかシビラなシステムな世界観のなんちゃって知識を、四神のお祖父ちゃんがおとしこんじゃったんじゃの
ぱっと見は人にしか見えないんじゃの、触っても人にしか思えないんじゃの
瑠璃の発想はやべぇんじゃの、ワシの実力もやべぇんじゃの




