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るりのさくぼう

お読みいただきありがとうございます。

少し時間は遡って、瑠璃が裏で何かしてたかを書いていきます

時間軸としてはランド開園付近です

元々僕はこんなことするつもりじゃなかったんだ、本当だよ?

何が起きてもいいように準備はしてきたし、やれることは何でもしてきた

翡翠達に色んなことを教えて、すっごく強く育ってくれた

僕に出来ることはもうないって、やり切ったって思ったんだ

でもね、ある日の夢を見て大変なことを思い出したんだ

このゲームはどこまで行ってもハッピーエンドじゃなかったんだ

元凶の鬼を倒してお終い、頑張って帰ってきてお終い

そうじゃないんだ

そんな良くあるお話じゃないんだ

ちゃんと最後の最後にも意地悪い気持ちが込められてるんだ

元凶を倒したら都合よく門が閉じる?

そんなことが起こる確率ってどれくらいなの?

奇跡が幾つかさなれば、そんなことは起こるの?

各国のメインヒロインが閉じるんだよ

死力を尽くして魔力も体力も使い果たした状態で閉じるんだ

どうやって?何を使って?そんなの決まってる、対価として使えるとってもとっても大切な物があるじゃない

「命」

そうまさに命がけで閉じるんだよ、終わらせるために命を賭けるんだ

夢で見たのは、唯一クリアできた時のスチル

翡翠が綺麗な笑顔を浮かべて門と共に消えていくスチル






そんなの許せるわけないでしょ

だから僕が動くんだ

大人たちは、権力者はそもそも勝てるかどうか半信半疑でこれ以上の戦力投入を許さない

門を閉じれるくらいの陰陽師、巫女、神官がそもそもいない

大勢連れていけない場所で、当座の危険を排除できればいいだろうって考え

現実的に達成できないとして、それを成すことが出来なきゃ四神瑠璃として生きてきた意味が無い

妹を守るんだ、何したって、どんな手段だって使うんだ

だからまず、一番頼りになる二鬼に声をかけた


「瑠璃が電話で呼び出すなんて初めてなのじゃ!嬉しいのじゃ!遊ぶのじゃ?何するのじゃ?」

「玉藻…本気で言っているなら鬼神の看板を外してくれ、我まで阿呆と思われる」

「ちょっとお願いごとがあって呼んだんだよ」

「我と玉藻に願うのだ、大それたことであろう」

「瑠璃の願いなら聞き入れるのじゃ!任せるのじゃ!」

「ありがとうたまちゃん。そういえばさ、僕って二人に借りがあったよね。返して欲しいんだ」


にこにこしてたたまちゃんも真面目な顔つきになる

鬼神への借りを返させるんだ、本気の本気だって伝わったみたい


「一戦、一戦だけでいいんだ、僕の前鬼後鬼になって欲しい」

「ほぉう我を従えると、借りだけではたらんな」

「瑠璃の願いもかなえたいし借りも返したいのじゃ、でもそれはこ奴が言うように足りぬのじゃ」

「ちょっと旧合衆国に乗り込んで元凶しばいて門を閉じたいんだ。足りない分は僕の体でどうかな?」

「愚か者が!わかっておるのか!そのようなこと口にするでないわ」

「瑠璃よく聞くのじゃ、わらわ達に体を差し出す。喰らわれるということは輪廻から外れるのじゃ」

「良いよ別に、楽しく生きたからね。でも僕の体は死ぬ寸前までは上げないよ、死にかけの体だと対価として足りないなら困っちゃうけど」

「ようもぬけぬけと言いのたまうものだ、呆れてしまうわ」

「輪廻から外れるのがどれだけの事か分かって無いのじゃ!ずーーーーーーっとわらわと酒吞に捕らわれるのじゃ!」

「たまちゃんと呑兵衛と一緒なら退屈しなくていいね、それに翡翠を救えなかった世界で生きても僕は嬉しくもなんともないんだ」

「わかった」

「酒吞!何言ってるのじゃ!」

「瑠璃の体なぞいらぬ、ただでさえ玉藻と同格で癖癖しておるのだ。この機会に並び立てそうな者を屠っておくことにする、ついでに瑠璃を守ってやろうぞ」

「なんじゃなんじゃ素直じゃないのじゃわかったのじゃ!ここで受けねば女が廃る、玉藻の前が瑠璃を守ってやるのじゃ!」

「ありがとう」

「ただし条件がある」

「ふぇ?」

「帰ってきたら子をなせ、その子を我の子と婚姻させよ」

「はえぇぇぇぇぇ!?」

「おぉそういう条件ならわらわも歓迎なのじゃ!わらわの子孫にも頼むのじゃ」

「ふぇぇぇぇぇぇぇ」

「良きかな良きかな、さてでは真面目に挨拶しておこうか。我こそは大江山の鬼神にして関西を一手に統べる酒呑童子なり!一戦、そうただ一戦においてのみ、四神瑠璃の後鬼として使命を果たそうぞ!!」

「わらわは玉藻の前、鬼の姫たる鬼神じゃ!一戦においてわらわが前鬼をつとめようぞ、四神瑠璃に降りかかる災厄をわらわが打ち払ってくれようぞ!!」

「かっこいいね、でもたまちゃんそんな喋り方も出来たんだね」

「水を差す出ない馬鹿者、瑠璃も名乗りを上げんか」

「そっか、じゃあ。僕は四神瑠璃、世界のためとか知ったこっちゃない!妹のために、妹が受ける理不尽を叩き壊すために僕は行くよ!!」

「瑠璃らしくて良いのじゃ、それでこそなのじゃ」


こうして僕は二鬼の力を借りることが出来たんだ

まだ見ぬ僕の子供は嫁ぎ先が決まってしまったけどね

まず相手がま~ったくいない・・・いるかもしれないけど予定ないもん

輪廻

鬼に喰われると輪廻から外れる

鬼神の中には数万単位の魂が入ってる

大体怨嗟の声だが、幾つかの魂は共にいるために喰われた魂もある

呑兵衛は望まれれば食べる

たまちゃんは輪廻の果てにもう一度会おうとする











私事ですが誕生日です、やったぜケーキ食べる


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― 新着の感想 ―
[一言] お誕生日おめでとうございます(*´ω`*) ケーキ美味しかったですか?(笑) ついにこの物語もここまで来たんだなとしみじみしています。 あと、いつも面白いお話更新ありがとうございますm(_ …
[一言] 楽しく読ませていただいてます!誕生日おめでとうございます!ハピバデス 門と共に消えるつもり?の瑠璃は相手がいても予定が立てられない...? 妹を守る為に腕を犠牲にして、次は妹を守る為に魂も…
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