るりのおもいおもい
お読みいただきありがとうございます。
最近ふわっとしてたのは、隠そうとする妹と知ってるけど知らないふりしてる姉のせめぎあいの結果なのだ!
けっして筆者がふわふわしてたとかではないのだ!
「あのねお姉ちゃん、大事なお話があるの」
「およ?なにかな?」
あぁそろそろだと思ったんだよね、エリスがチームメンバー全員連れてきたんだもん
国防の要を引き抜いて日本旅行なんて、誰も許してくれないよ
「あのね、あのね」
「翡翠落ち着いて、ゆっくりでいいからね」
そう言って僕は翡翠を膝の上に座らせる、久しぶりにこれしたかも
今や翡翠のが大きいからね、姉のプライドはボコボコだよ
むかーーーーーしから山のサイズでは負けてたけど、ノーカンノーカン
「あのね、私達ね」
「うんうん」
「合衆国に乗り込んで」
「うん」
「元凶を倒すことになったの」
「そうなんだね」
「それでね、お姉ちゃん」
「な~に?」
「止めないで欲しいの」
「ふむ」
「絶対行く、私は絶対に行って元凶倒すよ」
「そっか」
「む~~~~~~~」
「え、え、どうしたの翡翠。ぷっくりほっぺが可愛いけどうしたの?」
「私、私気合入れてたの!お姉ちゃんに止められても行くって決意もってお話したの!なのになのにお姉ちゃん軽いんだもん!」
「だって知ってたし、止めるつもりないから」
「なんで!何で知ってるの?なんで止めないの???」
「僕はね、翡翠に危ない事して欲しくない。でもね翡翠が決めたことまで曲げさせたりはしたくないんだ、負ける戦いだったら止めるけど勝てるんでしょ止めないよ。何で知ってたかはそれはね」
「それわ?」
「お姉ちゃんだからさ!」
「お姉ちゃん、私真面目な話してるんだよ。怒るよ」
「僕だって真面目だよ妹の変化は、お姉ちゃんにかかればすぐに見抜けるんだよ。みんな揃って僕への対応が変わるんだもん、わかんないわけないでしょ」
「誤魔化せてると思ってたのに」
「お姉ちゃんには通用しないのだ!応援するからちゃんと帰ってくるんだよ、怪我しても良いけど大怪我はダメだからね」
「うん!頑張るね!」
さてさて、それじゃあアレを渡さないとだね
妹達を集合させないと、先に翡翠だけに渡したら暴動が起きそうだもん
絶対に今翡翠に渡したら、皆に見せびらかして大変なことが起こる
確信があるよ、人気者は辛いね
エリスも来日してるので、明日皆に集合してもらう
ビックリするだろうな~
「あばばばばばばっばば姉さまが国宝級のものくれたですすすすす」
「おねえちゃんおねえちゃんおねえちゃん」
「ここここここっこれもらっていいものなの」
「姉さま、もっと事前に仰ってもらわないと困りますわ」
「おととととおとおさーんおねぇちゃんがおねぇちゃんがーーー」
「瑠璃、これは指輪に出来ないかしら。薬指に嵌めたいの」
「奈央指輪はダメだよ、戦闘してるときに千切れちゃうかもしれないでしょ。流石恋は落ち着いてるね、お家でこういうの見るのかな?」
「ここまでの物なんて見たことないですわ、でも姉さまの贈り物が生半可な物じゃないなんて想像できますもの」
流石近衛の娘!恋は賢いなぁ
僕が送ったのは霊峰で採掘した宝石に付与をこれでもかってかけて、チョーカーに付けたんだ
決して妹達に首輪をつけたいとかそんな邪念が作用したわけじゃない!
決戦しに行くから、腕とか千切れるかもしれないんだ
指輪、ブレスレットとかどっか行っちゃうかもしれないからね
一回の使い切りにして効果を高めたんだけど、高めたんだけどね
多分瞬間的に5000倍くらいの力を使える、僕の妹への愛が怖いじぇ
「る~り先輩、俺には?」
「寄って来るな!ほれこれ上げるから」
「わぁ凄い効果ですけど、明らかに翡翠ちゃん達のに比べて効果下がってますね」
「あ、これは甘木君のね」
「おう、ありがとうな」
二人にも渡しておく、片方に渡したらダークサイドに堕ちそうだもん
僕は石橋を叩いて、その横に鉄筋コンクリートで橋を架けるタイプなのだ!
落ち着いた妹達にありがとーって抱き着かれる
もみくちゃになるけどそれが幸せ、帰ってきて同じことが出来るといいなぁ
「そうだわ!首輪!首輪にしましょう!田中さん余ってるの無いかしら、瑠璃に飼われるのよぐへへへへへ」
僕は見てない聞いてない知らない
親友が壊れてるけど気が付かないもん
瑠璃の気持ちが籠り過ぎた宝石
5000倍はあったまおかしい
発動するとたまちゃん呑兵衛の鬼神に手が届く
戦略兵器作っちゃった




